鍋三昧。

札幌のおやぢ、オトコ、大人のための情報誌「オトン」。
創刊以来、巻頭特集の多くのページを担当させてもらってきた。
にもかかわらず、前号のそば特集には、いくつかの理由でかかわることが出来なかった。この世で最も愛するそば(そば屋酒)なのに…。
さて、来年1月10日発売の第6号の巻頭特集の題材は鍋。
しかもその道のプロにあらざる者が紹介する「家(いえ)鍋の楽しみ」のページに登場したのは、わが風の色代表、北の世話親爺こと、山野久治である。自分の会社のボスの取材をライターとして担当することになってしまい、少々気恥ずかしい。
3日月曜日18時、山野家訪問。
第一鍋、紅の豚汁。
第二鍋、湯気豆富あるいは豆富の水炊き。
第三鍋、ねぎまのはりはり鍋。

ロケーションコーディネイターとしての撮影現場で、ときに50人前、100人前ものケイタリングもこなすわがボスは、そのもてなしの心をもって愛され、お客からご指名がかかる。法人が変われども、連絡先が変われども、ボスを捜し当てて
お声がかかる。会社の看板の力を、己の実力と勘違いして独立を失敗する人間も多い「業界」に於いては、僕の知っている数少ない、その人の力を敬愛されて仕事が追いかけて来るオトコの一人である。
取材撮影を終了した頃には日付が変わりかけていたが、カメラマンやデザイナーに対しての、今件の取材を受けるボスの条件は、そのまま宴に突入して泊まって行くこと、だった。

午前三時半、ねぎま鍋で使用した中トロの残りに、クロガシラカレイ、イカ、自ら締めたサバなどが加わって、わがボスは …… 握り始めた。
スポンサーサイト