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2006-06

枕木、わが愛。

 
久しぶりに庭を愛でてやる時間があった日曜日。

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えせ庭師であるわたしは、第1テラス、第2テラス、第3テラスと、ここ7、8年にわたって枕木をフューチャーした庭作りを推進している。使えば使うほど愛着がわいてくる枕木なのだが、無愛想だし、重たいし、なかなか一筋縄ではいかない相棒で、ご機嫌を取るべく、年に一度はごていねいに防腐剤を塗ってやる。


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これまでの定番であったクレオソートは、人体への影響などいろいろ問題があって引退したが、改良されたものを数年前から使うようになった。全部にお化粧するにはかなりの時間と費用がかかるのだが、このところご近所さんにも枕木派が増えてきて、結構先駆けしていた自負もある私としては、そう簡単に縁を切る訳にも行かないのだ。


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アカシアの雨。

アカシアの雨に打たれて、
このまま死んでしまいたい。

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静かに心に残るうた。名曲だと思う。
で、自宅の前に「ニセアカシア」がある。
14年前に小樽に越してきた時には背が低かったのだが、「あのアカシアか!」と妙に感動した。
アカシアとニセアカシアは同一のものなのか、本物に対する偽物という意味なのか、かの名曲に謳われたのはどちらなのか、きちんと調べもせず、そんなことを考えては喜んでいた。

ところが近年はやたらと立派に成長なさって、その眺望ゆえにこの地に住み着いてしまった私のアリバイをかき消すかのように、夏場ともなると、このニセモノ君が自慢の海や山の眺めを遮ってしまうのだ。

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そのあたりの心なさがニセモノゆえなのかはよく分からない。



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わたし、ファーマー。


一風変わった庭師(?/ガーデニング、ガーデナーというコトバは気恥ずかしい)を自認する僕なのだが、調子が出てくると道具なども気になるもの。

先日見つけたのは、ドイツの農家で使っていたという古い木の箱。

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何ということないものなのだが、何とも気にかかって家に連れ帰ってきた。おそらく、農作物の苗かなんかを入れて、植え込みの時に利用したのではないだろうか。

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底の深い方の木箱は、収穫した作物を入れたりしていたような気がする。そこはかとなく愛らしい。



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アートな日々。

アート


ひと月ほど前、今ほどはロケサービスの仕事も忙しくなかった頃、自宅の塀を一部アートしてみることにした。

東京では、その家の規模や立派か質素かにかかわらず、一戸建ての家のまわりに要塞のように塀をめぐらせるのはごく普通なのに、北海道の家作りでは、驚くほど塀が自己主張していないことが多い。せいぜい「お隣との境界線を示す」ばかりで、周囲から目線を完全に遮ることを目的としている東京型塀のあり方とは一線を画している。


僕の塀は、そのどちらともつかないようなイメージで、「スペインかどこかの朽ち果てた壁」をモチーフ? にしたのである。

アート3


ただでさえ3年ほど前から、大正時代に京都辺りで使われていたと思われる「葦戸(よしど/昔の網戸みたいな、風を通し、虫を遮るもの)」を骨董屋で6枚購入、2枚を横使いで第一次の塀に、1枚を縦使いで枝折り戸風に、残り3枚を縦使いに蝶番で連結して外遊びの屏風風に使用しており、「なんだか変な感じ」な下地が出来上がっていた。

なんてことを言いながら、今回の第二次の塀には、10年ほど前に廃業した小樽の銭湯でいただいてきた下駄箱の扉を衝動的にその壁に埋め込んで、わが塀はにわかに無国籍というか、無責任な感じを漂わせて、完成に至ったのだった。


さらに、玄関に近い方には、同じく廃業した銭湯の傘立てを漆喰風の壁材の中に塗り込めた、不可思議なオブジェが壁の代わりに登場した。

アート2




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うまいっしょ!

umai


いよいよロケサービス繁忙期に入り、日記更新がむずかしくなってきた。

そんな合間を縫って、6月20日はCMナレーション(キヨーレオピン)の仕事、22日はハウス食品のラーメン“うまいっしょ”のCMにエキストラ出演してきた。札幌中央卸売市場でのロケは、解散した札幌出身の人気グループ「ゾーン」にいた女性が新しく結成した新バンドのメンバーがメインキャスト。僕は彼女らが訪れた市場でホタテを炭火で焼く魚屋さんという役どころだった。

その後、広告代理店時代の同期の I から、携帯に留守電が入っているのに気づいた。
「今日は特別な日だから電話をしたんだ」と。
そうだった。その日は、2年前に急死した、もうひとりの同期の命日だった。あの日の朝、僕はニセコの牧場で、誰もが知ってるお茶のCM撮影のまっただ中にいた。I からの電話は、同期Sの危篤を告げた。今晩が峠だという。その午後、別の人から、僕の携帯電話にSの訃報が入る。

僕は、何十人もいるスタッフから見えないように牧場の片隅へ行き、声を上げて泣いた。

撮影は天候の関係で予定よりも延びて、僕は東京で行われたSの通夜にも告別式にも出席できなかった。撮影終了の、そして告別式の翌日、僕はとるものもとりあえず羽田に飛び、そこからそのままSの自宅へ向かった。
電話もできず突然向かったS宅に二人の子供はおらず、僕もよく知っている奥さんだけが独り仏壇を守っていた。告別式の翌日に、突然自宅を訪問していいものかかなり迷ったのだが、奥さんはとても喜んでくれた。

「遠くから来てくれたんだから、何か貰って行って」
奥さんは、生前あいつがよく手にしていた扇子を僕に手渡した。

その足で、僕は同期 Iの家にお邪魔して、しこたま飲んだ。
その晩はそこに泊めてもらった。深夜に、仕事を終えたかつての僕の部下もIの家にやって来た。


二年目の命日の電話は、そのIからだった。
メッセージを聞いた瞬間、「特別な日」を理解したけれど、正直、その時までそのことは僕の頭の中になかった。
北海道に移住して10年以上経って、距離をあれほどまでにもどかしく残酷に感じたことはなかったのに。僕はIの電話が来るまで特別な日を忘れていた。ないがしろにしている様々な出来事の多くを、忙しさを言い訳にしている自分を改めて嫌悪した。去る者は日々にうとく、それを思い出させてくれた男には、深い深い感謝の念と揺るぎない愛情を感じてしまうのだった。こいつは大切にしなくては、と。

Sに、献杯。


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風の色とマロニエ。

マロニエ1


風の色の事務所の前の通りは並木道になっていて、会社を設立した5年前、6月を迎えるとその大木が見慣れない花を咲かせた。

この「紅花栃の木(べにばなとちのき)」は、あのパリはシャンゼリゼにも咲くマロニエの仲間だとのこと。わが並木は通称「マロニエ通り」というのだと聞いてなんだか嬉しくなったのを覚えている。北海道内では、こことほんの数カ所でしか見られないということだった。

正直それほど華やかな木という訳ではないのだけれど、見慣れなさや不思議な存在感も相まって、毎年花の時期になるとテレビ局の取材らしき人やら、アマチュアカメラマンがその元に訪れる。散った花弁は黒い土を赤く染めてそれなりの風情をかもしだすのである。

マロニエ2


満開を迎えた並木は、事務所に向かう道々を楽しくしてくれる。
ちょうどこの花の咲き始めからロケの仕事が繁忙期に入ることが多くて、ともすれば花の移ろいを見逃してしまうことも多いのだけれど…。

マロニエ3


一昨年の台風で、並木のうちの何本かがなぎ倒された紅花栃の木の後に、ふたたび子供のマロニエが植えられている。いつになったら大木になるのかな。その頃僕はどうしてるかな。




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ロケ本番日4


最後の商品撮影のみを残して、わが家周辺でお弁当タイム。

食事


以前の撮影で美術さんが作ったイス、テーブルのある第2テラスや、和室前にしつらえた第1テラスに木製テーブルを出して食事をしてもらう。気分はつかの間アウトドア。いずれも枕木をフューチャーした自作のテラスなので、家主はなんとなく満足げ。ガレージ前に立てたテントも活躍している。

食事2


この日のお弁当発注数は実に80。
こうしたことは、もう二度と起きないだろうなあ。



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ロケ本番日3

 バスと母


なにせ女優さんを撮影する訳にも登場していただく訳にもいかないので、なんかバスばかり登場しますね(もちろん、他の方々についても、基本的に顔が分かりにくい写真を選んでいますよ)。

新緑の季節に秋冬を撮ることに苦労したこの撮影ですが、向こうの山には残雪が見えています。これは演出ではありませんので

バス待機





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ロケ本番日2

  バスへ

女優さんは若い母親の設定で、お弁当を持たせるのを忘れ、慌てて幼稚園バスを追いかける、というほのかなストーリー。

乗り込み


走る女優さんを前出のカメラカーが追いかける撮影も、スタンドインさんでテストを繰り返す。向こうに山と海が見える。

走り




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ロケ本番日1

バス待機


今回の撮影で、もう1台東京からやって来た車輛は劇用車(出演するクルマ)の古~いワーゲンバス。

幼稚園の園バスの設定で、保母さんや園児が乗るのだ。園児は札幌のプロダクションに所属しているちびっ子たちで、わが家の和室は、今度は彼らの着替え場所兼控え室に。

控え室


長い待ち時間を経て、ようやく出番がやって来た!

出動




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ロケ準備映像3

通路側


HMI(エイチエムアイ)とは、太陽の光と同じ効果が得られる照明のこと。リビング横の窓辺から上下2カ所。撮影画面で出演者の向こうに見える山側に開いた大きな窓に向けては、ハイライダー(高所作業用特殊車輛)からガーンと「太陽」が降り注ぐ。

ハイラ


秋冬の窓外の風景を演出するために、その窓の下から枯れ木が仕込まれているのが見える。

ご近所さんからしてみれば、かなり物々しい状況だ。
すみません、お騒がせします。

は意ら




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ロケ準備映像2

靴


もちろん、こんなにたくさんの人たちが、一度にわが家を訪れたことはかつてない。リビング隣の和室は窓が大きいので、そこから機材や人間がひっきりなしに行き交う。

「あ、ぶつけそう、気をつけて!」「あ、そこは踏まないで!」

家主は心の休まる間がない。

テスト1

和室

ロケ準備映像1

カメラカー


人物や車輛などを移動しながら撮影するためのカメラカー。
カメラのみならず、照明やそのオペレーター、監督やもちろんカメラマンも乗せて走る。電気で動くのでまったく音がしない。
東京から海を越えてやって来た。

わが家のリビングは、撮影前日にはすでにスタジオと化していた。

室内特機



スタンドインさんが「スタジオ」に入り、細かい動きや照明、カメラアングルの確認が行われる。

室内テスト





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わが家がロケ地に2

といれ


その後のバタバタで、また日記の更新ができなかった。

5月30日、引越屋さんがリビングを含む三部屋の家財道具を運び出す。 自分自身も小樽市内のホテルに引っ越し。

5月31日、美術さんがリビングを「改装」。壁紙を張り、出窓の天板を新設し、東京から、ソファ、スツール、小道具などの荷物が届く。20台ものロケ関係車両のために借りた空地に仮設トイレも設置。

6月1日、「新しい部屋」に撮影機材等が運び込まれ、照明なども合わせて、屋内外のすべてのカットについての検証・テストが行われた。

6月2日(屋内)、3日(周辺道路)、撮影本番。

6月4日、5泊6日のホテルの旅から戻り、引越屋さんから家財道具も戻る。

6月5日、秋冬の風景を撮るために町内会にお願いしてストップさせてもらっていた撮影エリアの植え込みの花植えを、約束通り僕の責任で完了させるべく庭師となる。ひと植え込み10個、合計56カ所560個のマリーゴールドの花植えは甘くはなく、半分強で終了。雑草を抜き、土を耕し、肥料をまき、花を植え込んでは水を与える。その果てしない繰り返し。当たり前のことだが、こんなにたくさんの花を植えるのは生まれて初めてだ。

今日6月6日も引き続きマリーゴールドと親しむのだ!


この後、何回かにわたってロケ準備からロケにかけての映像をいくつかアップしようと思う。
 
わが家周辺の道路でも、4、5カ所で撮影が行われた。
写真はわが家目前の道で。出演する女優さんの代わりにスタンドインの女性が立って、カメラのアングル等をテストする。

見上げ




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