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2009-05

赤い御衣黄。

御衣赤1

最近は妙に花の話題が多いかな。

御衣赤2

この週末、黄色い花を咲かせていた拙宅の櫻、御衣黄が、そのあと色味を深めて緑になってから、さらに見事なまでに赤く花弁を染めながら、そして同時に散っていく。

雨の土曜、アスファルトの道路も、手前の植え込みも、小さな枕木の庭も、御衣黄の花が降り積もって。

御衣赤3

なんだか、それはそれは、見事な散り際で…。


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道産子のDNA

DNA1.jpg

僕が連載ページを持つ雑誌オトンの,現在発売中の号の表紙がジンギスカンで、先回の焼き鳥も同様だけれど、盟友本田カメラマンの素晴らしい写真が、読者の食欲を激しく刺激するようだ。

5月20日水曜日、ボスがもうたまらんと、オトンで紹介されている店から一軒を若者に選ばせ、3人引き連れて長い夜になったらしい。


DNA2.jpg

翌21日木曜日は夏日ほどに気温が上がった。
しょっちゅう山菜採り仲間が遊びに来ている、事務所のお隣のアウトドア派のお寿司屋さんは、真っ昼間からキャンプ用のテーブルを持ち出して仕事もそぞろにビールなんか飲んでる。

この光景がいけなかった。

この時期にしては珍しく、ほとんどのスタッフがなんとなく手持ち無沙汰に事務所にいた(昨晩ジンギスカン屋と焼肉屋をはしごしたボスを含む4名+昨晩は体調不良で遠慮した私の計5名)。

「俺は別に連チャンでもぜんぜん平気だよ」

ボスのひと言ですべては決まった。
自ら若者を一名引き連れ、炭と肉野菜、魚介の類いやらドリンクやらを買い出しに…

居合わせた仲間もひと仕事を済ませて戻って来るわで、午後4時前にはなにやら始まっていた。

 
DNA3.jpg

私の身内の不幸などもあって、恒例の花見は流れてしまっていたけれど、ならば今日は北のマロニエでも愛でながら…とジンギスカンパーティは続く。昨晩、上等の生ラムを口にした連中は、やっぱりこいつが懐かしいと、プレスされた丸肉を嬉しそうに頬張っている。

このあたりが、移住者には肌では理解できない道産子のDNAなのだと思う。どこぞのではなくベルのジンタレの、それも一番安いのがこの丸肉には絶妙などと盛り上がっていた。

こういう催しに限って鼻のきく奴もいたりして、気がつけば10人を越える規模の宴になっていた。花見同様、弊社の宴は4、5時間では終わらない。片付けの格好がついた頃には、午前1時半を回っていた。やれやれ、今回も10時間。

翌22日金曜日、うちのボスが仲良しの取引先と再び同じ上等な生ラムを食しに街に繰り出したことを言い添えておく。


紅花栃ノ木 09

栃の木1

毎年今の時期になると、事務所の前がマロニエの並木になる。

北海道では珍しい紅花栃ノ木(べにばなとちのき)は、巴里のシャンゼリゼを彩るマロニエの一種だそうで、開花するとプロやアマの写真家らしきがけっこう訪れてはパチパチやってる。テレビ局のビデオカメラなんかもやって来るので、これはこれで春の札幌の風物詩のひとつなのだろう。

栃の木2

風の色の事務所を開いてこの春で九年目。
当初からこの花の素性を訊くにつけてもなんだかワクワクして、ボスからもマロニエ並木をテーマに1曲作るよう命がくだったのだけれど…いまだにその名曲は完成していない。



ひさびさに燻製。

燻製釜

ずいぶん何年も前に、実用性を超えた美的なる意匠を自分なりに追究してこしらえた燻製釜を、これまたずいぶん久しぶりに稼働させた。

キャンプで使う、お気に入り木製のフォールディングテーブルを御衣黄の花の満開の下、新しいカメラを取り出し、カメラの雑誌なんかも開いて、柄にもなくちょっとお手入れしてみたり、ページを繰ってみたり…ゆるゆるとした夕暮れ。

わが燻製釜の隙間からは、やがてヒッコリーのチップがもうもうとあたりをケムに巻き、春の景色、色合いをやわらかに包み込んで行く。この空気を支配するようなスモークの香りが好きだ。

スモーク

まだ辺りは明るかったけれど、こういう時間を満喫する一人遊びからあまりにも遠ざかっていた気がしてワクワクした。

ベーコンやハムとなると、気合いを入れて仕込みから取り組まねばならない。今日のところは、タコにホタテにチーズにタクアン。かるく燻煙をかけてやるだけで、それなりに薫製らしさを満喫できるほどに食卓が楽しくなる。ほどなく酒が欲しくなった。仕方ない。缶ビールと少しだけ残っていたバーボンも御衣黄の花の満開の下に持ち出して、ゆるやかな夕暮れの静寂(しじま)のご相伴をしてもらった。

今年の御衣黄。

御衣黄

母の件の後始末に追われている間に、東京との時差一ヶ月以上で訪れる櫻前線もすっかり遠くへ行ってしまった。

「世の中に 絶えて 櫻の なかりせば…」のクチである僕が、リビングの大きな窓いっぱいに枝を広げた染井吉野のうつろいに、まったく気付かずにいた。

ただ、今年の染井吉野は元気がなかった。
開花の時期ですら絶対的な気温が低いので、北海道の櫻は梅と同時に花開くだけでなく、開花と同時に葉っぱがどんどん出てくるのが不服なのだけど、今年は葉櫻しか見た覚えがない。気持ちがそちらに向かなかっただけでなく、そのくらい花数が少なかった。

そのかわり、平安枝垂れと御衣黄(ぎょいこう)は例年にも増して堂々と咲いてくれた。横濱から小樽に移り住んで来たばかりの頃、北海道で一番櫻の早い松前で苗を入手した。

御衣

開花時期の違う、250種1万本の櫻が次々咲き乱れる松前をお手本に、当初は、ほかにも海を背景に咲く真っ白い八重の『雨宿り』とピンクの濃い八重がもう一種、猫の額の庭に併せて5本もの櫻があったのだけれど。

時間差攻撃のお陰で、平安枝垂れははかない名残の頃、黄色く咲いて、やがて緑から赤へと色味が変化する御衣黄は、実は今が満開なのである。



新しい生命。

藤2

15、6年も拙宅の片隅にいたのに、ついぞ最初の年にしか花を見なかった藤を昨年根こそぎ抜いてしまった。

先月末の母の葬儀の時、供花を届けてくれた花屋さんのうちの一軒がその藤を譲ってくれたお店で、後のバタバタも収まった頃、長い歳月失望させ続けたお詫びにと、新しい藤の苗木を進呈してくださった。旧姓を藤尾、書家としての最後の雅号を藤閣といった母へのお弔いの気遣いのような気もして、ありがたくいただいた。

昨年来空席だった一画に再び藤の木を植える。
たしかに歳月は過ぎ去ったけれど、次の15年を待ちつぶす楽しみが出来たとも言えるかもしれない。

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