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2021-04

水もしたたる…。

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二日酔いの頭を抱えて事務所に到着すると、何やら奥から水の音がする。
見るとトイレの水を流すレバーが戻り切っておらず、便器から水がしたたり落ちている! え!? これ夕べからずっと? 幸い流れ出しているのはきれいな水だったけど、ロケ関係の備品や書類を保管する事務所のバックヤードが完全に水没(足首くらいの水位)している。
デスクやコンピュータのある表側は、自分たちで床を張ったりしてレベルが一段高くなっているので助かった。二部屋の間にドアがあるものの、段差がなければ事務所側もやられていただろう。

ボスやヒサシたちは、今月中旬に撮影がある韓国映画(サイダスという韓国最大の映画会社の作品)のロケハンティングに出かけており、事務所は僕独り…。
ああ、ただでさえ、二日酔いと記憶を派手に失った自己嫌悪で足を引きずって歩いてきたのに。追い打ちをかけられた。   sigh …

昨晩ご相伴したのは、富良野で知り合った兵庫県尼崎市の I さん。
昨年6月、駅のそばにある、北の国からのスタッフからも観光客からも圧倒的な支持を受ける、超有名郷土料理店「くまげら」のカウンターで僕が独り飲んでいた時のこと。くまげらの看板メニューであり、僕のこれまでの人生で堂々第一位の鍋である「山賊鍋」を考案した店主森本さんと話している時、隣に座っていた一人旅の男が I さんだった。

いつしか3人で話始めていたのだが、しばらくして突然森本さんが「ちょっと出ようか」と僕らを誘う。連れて行かれた富良野市の体育館? では、森本さんも運営に参加しているビールパーティが開催されていた。そこは巨大なビアホールと化しており、それはそれは凄い熱気。富良野中の人がここに集まっているのかしらん、というほどに。

自分のクルマで海を渡ってきた I さんは、最初アルコールをセーブしていたんだけど、元々好きな人らしく、この時点で火がついた。くまげらに戻ってからは、さっきまで辞退していた日本酒を飲み始めた。そりゃそうでしょう。くまげらに遠くから訪れて、酒を飲まないのは愚かすぎる。くまげらの酒は、森本さんが日本中歩いて見つけ出した素晴らしい酒蔵と杜氏さんに直接話をつけ、特別に作らせているオリジナルである。しかも交流のある書家や画家に自分の命名した酒のラベルを書いてもらっていて、この名前やその書がまた素敵なのである。おっと、このままだと「くまげら」の話に脱線してしまう。今日はこのくらいに。明日くまげらに仕事で行くことが、これを書いているたった今、森本さんから電話があって決まったので、くまげら話は次の機会にということで、話を元に戻す。

その晩、僕たち二人はお座敷席のあるくまげらの二階に泊まった。
憧れ続け夢にまで見た山賊鍋と日本酒と人間森本。僕の北海道移住の動機には、間違いなく「こっちに住めばくまげらに近くなる」という項目が含まれていた。東京時代に倉本 聰さんの仕事の関連で初めてくまげらに出入りするようになって20数年、風の色の代表山野がなんと森本さんと仲良しで、突然くまげらとの距離が別の意味で縮まったことは、本当に本当に嬉しかった。

あ、やっぱりくまげらのこと書いてます? 

二階に泊めてもらうようになったのは、さらにここ数年のことなのに、I さんときたら、はじめてやって来て、いきなり泊まっちゃった! なんて幸運な男だ。

で、やっとホントに話は戻って、今回 I さんとはそれ以来の再会だったのだが、殊勝と言うか、けなげと言うか、4日間の北海道滞在中、彼は僕のこのブログや先日まで書いていたJALさんのホームページに登場する店を一網打尽にしたのである。「サフォーク大地」「アイスクリームバー」「喜香庵」…。
3日目にして最後の夜となった昨晩、僕らの行き先は彼のたっての希望で「おでんの一平」。カウンターで感動しきりの I さんに加え、右端に座っていた常連らしき女性が、明らかに10年以上も前に僕が書いた一平さんの記事について話しており、しかもそれがたいそう褒めてくださっているので、僕もなんとも上機嫌になってしまったのです。今もその記事を大切にとってあると言うんですよ! すかさず、店主谷木さんが「それ書いたのこいつだよ。へんな奴なんだ」と僕の方を促したのでありました。

そんなこんなで幸せが加速度を増す夜…。
2軒目は、店名の命名とロゴ制作、印刷物の一切と品書きなどを手がけた、老舗蔵元直営の日本酒と地鶏の店「七番蔵」。3軒目は、取材を受けないので書いたことはないけれど、天才と思ってる寿司職人まことさんの店…。でも、七番蔵の途中から、恥ずかしいことに、僕は記憶を失くしていた。支払いや、まことさんの寿司のことを思い出せない。ああ、sigh …

気がつくと僕は、最寄り駅に借りている駐車場の自分のクルマで眠っていた。ということは、すすきのを出て、地下鉄に乗って札幌駅、JRに乗り換えて小樽築港駅まで40分。チケットやカードを入れたり出したり、終点ふた駅前なのに乗り過ごしもせず、しっかりと降車し歩いて駐車場に向かい、鍵を開けてクルマに乗り込んだという訳か。その記憶がまったくないのだ。乗ったのがたとえ終電だったとしても、小樽築港駅には午前0時25分着。僕が目覚めたとき時計は午前2時半を回っていた。

痛い風の持ち主の癖に、脳みそから酒がしたたってきそうな不快感は、酔いというよりも激しい自己嫌悪によるものだろう。落ち込むのも無理はないでしょう?
威張ってもしょうがないけど…。
そして今朝、事務所のトイレからは水がしたたっており、幸せの結末はどうしてこう悲劇的なのでしょう。



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