絵本の読み聞かせ。

僕らのロケ関係の仲間で、美術スタッフとしてよく現場で一緒になる新貝伸二さんという人がいる。父上が病床に長くいらしたので、事実上、父上の工務店を継いでいたのだけれど、ご本人がもともと劇団で芝居をしていた関係もあって、われらが舞台美術家「世界のタカダ」に舞台やCMの世界に引き込まれた。
昨年、若くして旅立たれた奥様の一周忌を先月迎え、先々月には父上までお亡くなりになるというご不幸が続き、いろいろ思うところがあって、新貝さんは再び舞台に経つことを考え始めた。役者としての表現もさることながら、これからは絵本の読み聞かせを長く続けて行きたいという。
4月29日土曜日、札幌の盤渓(ばんけい)という山奥にあるギャラリーを借りて、彼が読み聞かせをするというので出かけてきた。

彼の人柄そのままに、飾らない淡々とした語り口で、北海道の絵本作家の作品をいくつか、それから新井満さんの「千の風になって」を朗読。
音響を担当したのは、中学生になるお嬢さんだった。
5月6日、10日、20日、23日にも同じ「L.i.b gallery」(011-622-4392)で『ザ・リーディングシアター “浮谷東次郎の世界”』と題した新貝 伸二さんのシリーズが企画されている。
コトバとその音色だけで紡ぎ出されて行く“読み聞かせ”の世界。こんな世の中だからこそ、大人とか子供とかを超えて、じっくりと向き合い、耳を傾けてみると、何か優しいものが聞こえてきそうな気がする。

(面白がって読んでもらえたのなら…)
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