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2021-04

去りゆく空母。

キティ


七月になって、にわかに増えた異国の人。
普段、わが小樽にはロシア人以外の外国人はほとんど見ることはないのにもかかわらず、明らかにアメリカンが列をなしてボクの最寄り駅、JR小樽駅周辺を闊歩していた。

それもそのはず、米海軍の空母キティホークが小樽港に停泊していたのだった。間近に見る母艦は、兵隊たちの一糸乱れぬ行進のように、戦闘機が秩序正しくびっしり配備されていて実におぞましい。

1997年に、原子力空母インディペンデンスの入港を許して以来、すっかり小樽は「受け入れる港」に成り下がってしまった。あの空母がゆっくりと海の上を走る様は「山が動いている」印象だった。恐るべき威圧感。

あのとき何より哀しかったのは、インディペンデンスの停泊が、友好のアリバイを見せつけるように一種のイベント化していて、アメリカ人の来樽に舞い上がった札樽人たちが、艦内見学の際にピースをして米兵と記念撮影し、サインをねだり、スナックを口に押し込んでいたりしている情けない情景だった。これじゃ、「ギブ・ミー・チョコレート」じゃないか!

なぜか小樽人は、ロシアの人には見向きもしないのに、アメリカ人にはめっぽう弱い。一部の「反対派」の抗議活動はあったものの、戦う船を見に36万人もが押し寄せたというから恐れ入る。

キティホークの小樽入港に合わせて北海道を訪れていた、米海軍太平洋艦隊の司令官(大将)は、「若い乗員たちは、暖かく歓迎してくれる北海道に戻りたいと感じるだろう」というありがたいコメント共に、「今後も優れた米艦隊の安全保障に向けた活動を見てもらうためにも、道内寄港を積極的に行う」とノタモウテいらっしゃる。


キティホーク小樽出港の7月5日朝、午前8時からの出港式に先立つ午前4時30分、北朝鮮ミサイルの日本海着弾の一報が、第1管区海上保安本部に入る。ミサイルはキティホークを狙ったのか!? 全国ニュースでは報道されなかった緊張が小樽を駆けめぐっていたのである。このとき小樽港には、北朝鮮の船舶が2隻停泊していた。

自宅から海側におりて行く駅への道をクルマで走っていると、丘の上の港のビューポイントにたくさんのアマチュアカメラマンがシャッターを切っていた。ちょうど出港の時間だったのだ。写真は、その足で向かったボクの最寄り駅であり、キティホーク停泊の最寄り駅でもあった小樽築港駅から乗ったJRの車窓から。この五日間、間近のキティホークもいくらでも写す機会はあったけれど、不快感が先立って撮らなかった。




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