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2021-04

長谷川きよし in 小樽

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昨晩、実に久しぶりに、
歌を聴いて、不覚にも涙を流してしまった。

「あなたに一番影響を与えた音楽アーティストは?」
といった質問を受けた場合、ビートルズとかボブ・ディランなどと答えた方が、サマになっているような感じがある。でも、ボクにとってはだんぜん長谷川きよしであり、布施明であり、井上陽水なのである。

長谷川きよしの「別れのサンバ」は1969年。ボクは10歳だった。
それからずっと聴き続けている。
間違いなくコンサートにもっとも足を運んでいるアーティストだ。
ある時はソロコンサート、ある時は加藤登紀子さんとのデュエット、ある時はダウンタウンブギウギバンド、またある時は中年御三家(永六輔、小沢昭一、野坂昭如)とのジョイント、そしてサンデー・サンバ・セッション。

でも、北海道に移り住んでからは、小樽のライブハウス「一匹長屋」で2004年に一度お目見えしたのみ。最近は毎年来樽しているようだけど、去年、一昨年は時間が合わなかった。

彼は、拳を突き上げ、何かを声高にメッセージするタイプの歌い手ではない。
どちらかといえば、男と女の愛の歌を切々と深く、でも、どこかに軽やかさを失わない歌声で聴かせてくれる。
昨晩も同様でほとんどがボクの知っているレパートリーの中から歌っていた。
その彼が、特にコメントはせずに、静かな反戦の歌を三曲続けて歌った。
どれも知っている曲だったけれど、これまで、特にボクの青年期は平和すぎて、どこか対岸の火事、六日のアヤメという印象が強い楽曲だったのだ。
ところが時代はめぐり、その歌詞とメロディはもの凄い力でボクの奥の方に突き刺さってきた。特に、谷川俊太郎の詩、武満徹の曲による「死んだ男の残したものは」では体が震えた。もう一曲の「悲しい兵隊」もそうだけれど、どちらもまったく勇ましい反戦歌ではないのだけれど…。

ラストはあのエディット・ピアフの「愛の讃歌」。
誰もが知っているシャンソンの名曲を、あの甘い甘い日本語訳ではなく、原詩に限りなく近い、なんとも苦しく切ない、お前のためなら盗みも殺しでもしようという激しい言葉が添えられており、これも胸を打った。

そして、アンコール。
浪人中だから、19歳頃かなあ。
新宿のライブハウス「ロフト」でオールナイトで行われた「サンデー・サンバ・セッション」。会場中が狂ったように一緒に歌ったスローサンバの名曲「愛の終わりのサンバ~時の貝殻」!

ボクも実はギター少年で、大学の学園祭に出演したり、オーディションを受けて渋谷のライブハウスで歌っていた時期がちょこっとあるんだけど、この曲はずっと歌い続けていますよ、きよしさん。

その歌を、約30年ぶりに当のご本人と合唱してしまった!
小樽のおじさん、おばさんも、みんな知ってるんだものびっくりだよ。

ライブハウスは出演者との距離がいろいろな意味で近い。
唯一手元になかったCDを購入して、ジャケットにサインしてもらい、握手をし、初めて言葉を交わした。彼のホームページに書き込みをしたことがあるのだけど、軽い自己紹介をしただけで、彼がそれを読んでいてボクを認知していてくれたことが分かった。

あの超絶的なテクニックで歌いながらギターを弾く彼の手は、思いのほか小さかった。

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