いつもおそばに。

東京出張四日目。
ボクの究極のそば屋は「神田まつや」。
それから、浅草「並木薮」が双璧。
近年のそばブームで新たな実力派もたくさん台頭してきているけれど、そば屋とそば屋酒の悦びは、そばだけでもない。つゆだけでもない。酒肴だけでもない。そのすべてと、やはり空気感、たたずまいなんだ。
それは、多分に時間と関係が深い。
演出や努力だけでどうにでもなるものではない。
もちろん、お勘定とのバランス感覚も絶対に必要だけど。

そんな中で、最近、このビッグ2を脅かすくらいにお気に入りなのが、吾妻橋のたもと近く、その名もそのまま、吾妻橋薮である。

休みの日の昼。
ひとりぼっちかお気に入りの相手とふたりぼっちがいい。
ゆるゆると時間にもてあそばれながら、ちびちびとたしなむ。
でも、次第にちびちびではなくなってしまうので、なかなかむずかしい。ぐびぐび、になってしまうと、そば屋酒は、がぜん、だらしなくなってしまう。そこはやっぱり、やせ我慢が必要なのだ。それがむずかしい。

そば屋で飲む酒が一番うまいと思っている。
もちろん、そう思っている粋人は多いでしょう。
ボクの場合、
そば屋で酒を飲む、ではなく、酒はそば屋で飲む、と言いたい。

この嬉しい時間を共有できる人は、
そうたくさんはいない。
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