風の花の宴2

モンゴル人の仲間や、在日韓国人の仲間や、
世話親父と呼ばれる民族を超越したおじさんや、
テレビ局の長老さまにも、
等しく櫻吹雪が舞う。

暖かな日差しが斜めになり、やがて傾いて、徐々に参加者が増えて来る。なんせ5月2日は平日である。最初から参加できる人間の方がおかしい? のだ。それでも今年は参加しやすいように、例年午後1時スタートを、今年は良心的に午後3時にしたのである。
相変わらず、国際色も豊かだ。

夕暮れて、夜櫻と街の灯りが水辺に映える。
ますます参加者が増えて来た。見慣れた顔の他に、友達の友達は…的な方もいるようだ。宴の席の正しい青春的口論をしている連中もいる。
「これから正しい花見をしますが、いらっしゃいませんか?」
とある人生の大先輩をお誘いするとき、こんな風に言った。
今日の今日の失礼なご案内だったのに、その大先輩は一番早く櫻の下に居た。
「だってホシノがそんな誘い方するからさ、そういうのは何を差し置いても駆けつけなくちゃね」
幸せが、正しく、加速する。

午後11時過ぎ。
例年ならお開きの時間。周到な参加者はダウンジャケットを着込み、寒さにめげた者は「ま、まだやるんすかぁ」などと悲鳴をあげる時間だ。
今年は、一度中座して、ドームのファイターズ戦
with 西城秀樹ヤングマンを観戦してからふたたび戻って来る者、午後10時を過ぎて初めて現れる者などもいて、宴はいつ果てるとも知れぬ…

最後の参加者もひと心地ついた頃、日付が変わってそれなりに時間も経過した頃、ようやく「撤収!」。
もちろん、チリひとつ残さず帰りましたよ。
後日、シートや毛布や食器を片付けていたら、
名残の花びらや花弁がそこここに。
また、来年。
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