潮ノ湯2

なつかしいなあ。
ひろいなあ。
きもちいいなあ。
5年ぶりの潮ノ湯を満喫する毛利さん。
毛利家を出発するときに、奥様からにお土産をいただいた。
知り合いの農家からもらった、おいしい卵だという。

毛利家の敷居をまたぎ、毛利さんの顔を見た途端、土門さんは堰を切ったように語り出した。長年連れ添った黄金コンビは、やはり相方がいて輝きを増すのである。

5年以上ぶりの背中の流し合い。
それ以前は毎週毎週何十年も続いた習慣だった。
「いくぞ!」「おう!」
威勢良く気合いを入れながら、こころから嬉しそうに…。
湯船に浸かって、92歳になったばかりの毛利さん。
「あんた、随分としわくちゃになったなあ」
すると、89歳目前の土門さんが返す。
「毛利さんは凄いよ。ぜんぜんかわらないね。
ただ、カラダを覆っているヒフのホリが深くなった!」
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