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2021-04

潮ノ湯界隈1


3月7日土曜日夕刻、5日から書店に並んでいる情報誌「オトン」を携えて、木地挽きもの職人の土門さんを訪ねた。取材させてもらった記事が掲載されているのだ。取材の舞台にもなった、徒歩30秒の潮ノ湯にも入浴がてら掲載誌を届けるので、ご挨拶も早々に、同じく一緒に取材させていただいた、元時計職人の毛利さんのお宅に一緒にお邪魔する約束をして退散した。

絵馬

帰りしな、毎年潮ノ湯さんにも謹呈されている土門さん自作の絵馬と、木彫りのライター立てをいただいた。

毛利夫妻2

翌8日日曜日。
午後1時に土門さんの作業場から出発して、車で20分弱の毛利さんの家へ。日当りの良い居間で毛利夫妻と向かい合う。毛利さんはたいそう喜んで、見開きのページを開いたり閉じたり。奥さんは、最初はりんごジュース。次に、静岡に住む毛利さんの戦友のご家族から送られて来るみかん、それから珈琲と、次々におもてなししてくださった。

オトンとミカン

新聞折り込みの広告をパパッと折って、即席のみかんの皮入れを作ってくださったのに、僕は妙に感激した。


毛利雅美さんが時計職人を引退して5年と少し。この正月で毛利さんは92歳になられた。小樽の勝納町、潮ノ湯のすぐならびに在った、いまは亡き『モーリ時計店』に足を踏み入れると、壁という壁にところ狭しと柱時計が架けられていた。そのうちのひとつは、今、僕の家の和室にある。

そんな話から、あの膨大な時計たちはどこへいってしまったのですかと尋ねると、柱時計はほとんど差し上げてしまったのだそうだ。腕時計の類いは一部金庫に鍵をかけて仕舞ってあるという。僕は時計が大好きなので、見たい見たいと騒いだ。

金庫

それならということで、まず金庫の鍵探しとあいなった。
右へいくつ、左へいくつの、あの、立派な金庫が隣の和室の床の間に鎮座している。ダイアルの数字のメモは毛利さん、最後にガチャッの鍵は奥様が保管しているというのだが…

多分、この5年間、一度も金庫は開けられたことがなかったのだろう。僕のせいで事態はけっこう大変なことになって来た。40代の僕ですら、日増しに物忘れが激しく、人生の大半を探しものに費やしており、それさえなくなれば、日々の時間はもっと優雅に流れそうな気さえするというのに…よけいな思いをさせてスミマセン、スミマセン。

金庫2

結局、ダイアルのメモも鍵も奥様が見つけ出し、毛利さんがうやうやしく金庫を開ける。出てくる出てくる! 年代物の腕時計がごっそりと。ひとつひとつに名札がついている。そこに客人の名前、預かった日付、修理箇所、修理代金が丁寧に書き込まれている。そこに時計職人毛利の仕事ぶりが伺える。

時計と名札






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