卒塾式(富良野塾)と僕1

倉本聰さん率いる富良野塾の第24期生卒塾式に出席した。古巣の東京の広告代理店の先輩からも,北海道のテレビ局のプロデューサーからも誘っていただいていたのだ。
大学5年生の暮れは昭和58年。1983年。
僕は文学部演劇専攻というところにいて、卒業論文を学部事務所に提出した。倉本聰さんと山田太一さんを取り上げたテレビドラマ論だった。
1984年(昭和59年)に入社した広告代理店での最初の仕事は、コーセー化粧品の男性ブランド「DAMON」に日本初の男性用メイクアップ商品が登場、そのテレビCMに世界のトランペッター日野皓正さんと共演する若手キャラクターを提案することだった。ぺーぺーの僕は、卒業間際に観ていた、卒論ゆかりの放送作家倉本聰さんの最新作「昨日、悲別で」で衝撃的にデビューした天宮良さんのことを、瞬間的に思い出した。
なんやかやの後に、天宮良さんと日野皓正さんの競演は実現して、その後も天宮さんとはCM撮影現場でご一緒した。
2009年3月31日。富良野塾第24期生卒塾式の会場である、富良野演劇工場の入口付近に立っていたら、当時の僕の上司であり、現在は古巣の社長になっているKさんが入って来た。そしてその後ろから続いたのは天宮良さんだった。
「良くん、こいつのこと覚えてる?」とK社長。
「もちろんッスよ」と天宮さん。
20年以上ぶりの再会だった。
会場には、初めて卒塾式に出席させてもらっている僕でも、知ってる顔がいくつもあった。
倉本関係者御用足の富良野料理店であり、風の色も懇意にさせてもらっている「くまげら」の森本毅さん。50歳で社長をしていた大阪の会社を退いて、クラッシックカーで日本一周をした挙げ句に富良野の土地と人々に衝撃的に出会い、そのまま富良野の住人になり、◯会目の結婚式を新富良野プリンスホテルで挙げた、ガラス工芸のアーティスト、山口一城さん。件のペーペー時代からコーセーのカリスマ的メイクアップアーティストだった荒さん。そして、北海道文化放送の細谷プロデューサー。
新旧の知人が集結しているようでワクワクした。
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