母との旅。

思えば母と飛行機に乗ったのは二回だけです。
一度目は父の死後、二十年近く前に一緒に香港に行った時。
二度目は一昨年の十一月二十六日、病気になった母を横須賀の病院から小樽の施設に連れて来た時。病院から羽田まで、新千歳から施設まで、それぞれ介護タクシーとヘルパーさんに力を借りて、鳴り物入りの大移動でした。
今日、母を連れて、みたび海を渡ります。
航空会社に問い合わせたら、特別の申請は要らないそうですが、何に入れてあげたらいいのか悩みました。ずうっと胸に抱えていられれば良いのですが、他の荷物があるのでそうしてばかりもいられません。かといって、ぞんざいに扱う訳にもいきません。
三度目の空の旅、母は手荷物になってしまいました。
母のことを誰も知らない北海道小樽で荼毘にふしたので、親戚たちがいて、父の眠っている場所に連れて帰ります。
二度目のときとも違う、また特別な緊張感があります。
昨晩、母の好きだった藤色のような、紫色のような、
風呂敷を手に入れました。
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