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2021-04

25年目のウヰスキー4

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踊るディレクターとの因縁はただならぬものがある。
件のヨーロッパのときからそれは始まっており、お互い一人旅を目指すのに、離れても離れても出逢ってしまうのである。

最初の街ロンドンを3泊で離れてドーバー海峡を渡りアムステルダムに着いたとき、ボクらはすでにアイゼン&マイちゃんパパと別れていた。飾り窓などの社会見学をしてのち、ボクらが「小窓くん」と呼んだアムスのファストフードをつまみに、巴里行きの長距離列車でワインをボトルのままラッパ飲み、回し飲みしてパリジャンにひんしゅくを買ったのも、まったく読めない巴里のレストランのメニュの前でお手上げしたのも、フランクフルトやベニス、ツェルマットを彷徨したのも一緒だった。次に行きたい街が重なってしまうのだ。

とはいえ、同じ国、同じ街、同じホテルに滞在していても、なんとか別行動をとるのだけれど…

巴里の街並み散策に疲れ、オペラ座に近いカフェの止まり木でビールを飲みながら、入り口の扉の窓から額縁の絵のように見える風景に見とれていると、そのフレームに割って入るように踊るディレクターが現れる。

夕暮れの鐘が鳴り響く中、ザクセンハウゼンに向かってドナウ川にかかる大きな橋のちょうど真ん中にさしかかった時、広い車道を挟んだ反対側の歩道をザクセンハウゼンの街と夕焼けを背にしたシルエットの踊るディレクターが…

このままでは男の旅は出来ん! と、マッターホルンの中腹、登山鉄道の駅で劇的に握手をして別れ、三日ほど独りを満喫してから乗った夜行列車がバルセロナに到着したその朝の駅のホームで…

バルセロナは特に強烈で、駅での再会の後ひとまず一緒に昼食をとった。彼が一足先にバルセを離れポルトガルへ向かうために、その晩の夜行列車に乗ろうとするとストライキで列車は運休。次の夜行にこそ、と決意も新たにした翌日の昼間、バルセロナの銀座通りランブラスで彼はスリ被害に遭い、警察に出頭すると、「まあ、とりあえず明日また来なさい』

ようやく別々の道を歩いて一週間、そろそろ35日目のローマ集合に向けて東を目指さねばと、スペインの某地から出発して中継地として辿り着いたのが夜遅いバルセロナ。これから宿探しはたまらんと、奴と泊まった駅前ビルの二階にあるペンションを訪ねる。「また来たよ!」と主のばあちゃんへの挨拶も早々に荷物を置き、夕食をとりに階下へ。エレベータの扉が開くと、ビルの入り口からホールに飛び込んで来た男は?!


日没の鐘の鳴る中、ゴンドラに乗って The Bridge of Sigh(ため息橋)の下でキスをした恋人は永遠に結ばれるという。ベニスの伝説の橋のたもと。伝説通りの完璧なシチュエーション。ボクのゴンドラの隣に居たのは踊るディレクターだった。そんなこんなで、25年経っても離れられぬ、踊るディレクターさとふこふじ(いまやプロデューサーだが…)。


マドリッドのプラド美術館の玄関先。日本流にいうところの社会科見学にやって来た約100名の地元女子高生とこふじと僕、圧巻100対2で踊り狂ったいんちきフラメンコは死ぬまで忘れることはないだろう。
 
(写真は、まだ誰も知らなかった20年以上前にチリワインの美味しさを僕に教えたさとふこふじ)



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