ゆめぴりか。

週末に愛知県から客人が来た。
彼の土産を仕入れるためにまず市場に赴いた。
そこで目にしたサンマがあまりにも旨そうだったので、当初の肉を焼く予定を変更して“握る”ことにした。魚屋のお兄さんが、30分塩をして1時間酢でしめるとぐっと旨くなると教えてくれたのがさらに背中を押した。
中トロに赤ガレイ、旬のシャコにトロサーモン等々を買い込み拙宅へ。寿司飯にこの夏デビューしたばかりの北海道米「ゆめぴりか」を炊いた。
『ホッカイドウからニッポンの米を。
ゆめぴりか、この秋、誕生』
道内で流れるこのテレビCMのナレーションは、僕が読んだ。
北海道が満を持して世に送り出した、世界に通用する米への思いと自信が伝わるようなコピーだ。だからゆめぴりかのことは他人事には思えないのだが、この夏の悪天候でいきなり不作だったらしく、前評判に比して流通量があまりにも少なかったようだ。
値段もいいので、様子見に10キロは避けて、おそるおそる5キロだけ買おうとしたら2キロしか手に入らなかった。
炊き上がりがやや柔らかかったのは初めての米、新米への水加減の不手際として、もっちりとして僕は好きなタイプだった。
客人はもとより優しい男で、米を褒めた上に、僕の握り職人としての技量も上達したじゃないかと、寸評の気配りも忘れなかった。〆サンマが素敵だったのは言うまでもない。
(写真はイメージです)
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