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2021-04

男と女。

25歳年下の女性とデートした。
彼女の父親は僕と同じ年齢だという。

 彼女は年齢差はあるけれど同業者で、彼女のある日の仕事場に差し入れを持って(ほかのスタッフも全員仲間だったので)いったら、それを後から妙に「あの時は凄く嬉しかったです!(笑顔マーク)」てな感じで携帯メールをもらったのがきっかけ。
 その後、メイクや服装に僕の好みを言うと、突然その通りに変身して事務所に現れたりするので、これはどう受け取ればいいんだろう? なんて、少々困惑。だって、彼女の分厚いマスカラとアイラインの目元に「肌のきれいな君にはスッピンこそ似合うはずだ!」なんて調子に乗って言ってたら、翌日ホントにスッピンで登場するんだもの。

 業界では突然現れて抜群の実力を発揮、引っ張りだこの彼女だが、彼女に「やられている」おっさんが後を絶たない、といった噂も耳にしている。「やられている」の実態がどういうことかよくわからず、まさか彼女に押し倒されている訳でもなかろうけど、「嬉しかったデス(笑顔マーク)」的な攻撃にその気になっては、サラリかわされているということだろうか?
 
無垢な魂?
計算づくの小悪魔?

特別美人という訳ではないけれど、華奢な体つきにショートヘア、良く動く目、どちらかと言うとキュートというんだろか。

 あるライブを鑑賞した後で、居酒屋さんへ。彼女は、日頃から、まったく一滴も飲めないと公言しており、事務所の花見でも確かに一滴も飲んでいなかったのに、「まったくって訳でもないんですよぉ」とか言いながら、日本酒が美味なことで評判な店なのに、なんとかネーブルのサワーを「甘くておいしい!!」とのたもうて、なんやかやと3杯。いや4杯。普段マスカラに邪魔されていた目元には、少女の面影すら漂っていたのに、そこにほんのりと赤味がさすと、立て続けに日本酒をあおっていたこちらの目には、なにやら色っぽく感じらて来るので困った。

「ぼくら、二人きりで飲んでるなんて不思議だね」
「だって○○(自分の名前)、azumashikikuniさん(僕の名前)が大好きなんです!」

 この辺が企んでか、企まざるのか、思わず「好きにもいろいろあるけどさ」とか、聞き返したくなる気持ちをぐっとこらえる。相手は娘同然、そうさ、「好き」なんて無限大。父と娘の好きもある。いずれにせよ、こりゃ2軒目に行かねばなるまい。
 
 どうせ甘い飲み物しか飲まないのなら、と、札幌でも名の通った、いわゆる「オーセンティック・バー」へ。
 こっちは「大人にはこんな世界もあるんだ」的見得はりで、「自分の飲みたいカクテルのイメージを、なんでもいいからバーテンダーさんに伝えるんだ。こちらプロだから、必ず望みを叶えてくれるよ」。
 カシスやオレンジや様々なフルーツが、見たこともない美しいカクテルに仕上がってゆく様子や、見事なシェーカーさばきに感嘆の声を上げる彼女の様子に、これはなかなか大人な選択だった、ヨシヨシ。と満足しながら、ふと時計を見ると、午前0時を回っていた。

 今宵がスタートするとき、何時までに帰ればいいの? と訊いていた。地下鉄の最終が12時なので、それまでには、ということだったのだ。

「私、お泊まりって、いまだに許してもらえないんです、両親が厳しくて」「彼氏がいるときでも、夜遅くても、ちゃんと帰って来さえすれば、彼と一緒に帰って来て、一緒に寝ようが、一緒にお風呂に入ろうが、それは何も言われないんですけれども」
 そういうのって、厳しい親って言うのか!? 以前、聞いたとき、そう思ったのを思い出した。

「お酒を飲んじゃうと、気に入った人が隣にいるとき、すごく思い切ったこと言ったりしたりしちゃんですよね、だから普段はなるべく『飲めませーん』って…」
 それは前日、デートの約束をした時の話だった。

 今、午前0時をまわって、パーカウンターには自分たち二人きり。彼女は「楽しい!」「素敵!」「おいしい!」を連発している。
「12時過ぎちゃったね」と耳打ちしても、さして慌てた様子もない。気がつけば、僕の左の大腿部あたりには、僕の左側に座っている彼女の右手の平が置かれている。

 もうちょっとしたら、タクシーで一緒に彼女の家に帰って、僕と同じ年の「厳しい両親」に、遅くなった詫びを一言伝え、頭を下げて、それから一緒に風呂に入って、一つのベッドで寝るという恐るべき(華麗なる?)展開が、一瞬、頭をよぎった。それはかなり、一般常識的には、というより、はなはだ非常識な状況で。でもそれは、父親と同じ年の男を深夜に連れて帰った娘の非常識なのか、外泊するくらいなら、自分(父親)と同じ年の相手とともに帰宅してくれた方がまだ安心、という両親の非常識なのか、相手の親が自分と同じ年齢と知りつつ、その娘の自宅に帰宅する僕の非常識なのか…。

 恋愛初心者の頃のように、この先の進展を期待したり、怯えたり、どぎまぎしながら深夜の路上へ。

「今日はごちそうさまでした。もっと一緒にいたいけど、厳しいウチなのでゴメンナサイ。そこまで、お兄ちゃんが迎えに来ているの!」

ややしばらくして、ひとり残された路上に、メール着信。

「○○、今日azumashikikuniさんとい(ら)れて、もの凄く、楽しかったです。くっつけたし…(笑顔マーク)」
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