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2021-04

われらが中華。

飲食店を取材させてもらって、そちらの文章を書く。
その文章を気に入ってもらって、そこから長いおつきあいが続く。
東京で広告の仕事をしていた時には知らなかった喜びだ。

十年前に二年間連載した記事のお陰で、移住後の人生が豊かになったな、
と思えるおつきあいがいくつかある。

創業127年になる栗山の蔵元「小林酒造」四代目当主、小林さん。
おでんへの認識を根底から覆された「一平」の谷木さん。
毎年、年越し蕎麦を食べに行く「薮半」の小川原さん。
そして、われらが「五香(ウーシャン)飯店」の小関さん。

小樽の花園町にあり、地元の人でいつも混んでいる。
小樽商科大学のサークルの面々や先生がたも贔屓にしている。
卒業して何年もたってわざわざ食べに来る。
知る人ぞ知る逸品餃子を札幌や、さらに遠方からも食べに来る。

年季の入った中華鍋で炒め物も揚げ物もこなしてしまう。
ご主人の小関 啓人さんは昼から夜までずーっと、
とにかく黙々とコンロに向かったまま注文をこなす。
奥さんが「お次、餃子、五目焼きそばと麻婆豆腐!」と声をかける。
この店では注文したものが出て来るまで30分くらい待つのはざらだ。
でも、誰も文句を言う人はいない。
だって、
トイレにも行けずにひたすら鍋を振っている小関さんを目の当たりにしているし、
待ったことが報われるだけの美味しさを知っているからだ。

仕事柄、中華でも格式の高い○○料理の味も知っているけど、
そういうお店と比較してどうこう言うような類いの店ではない。
けれども、
そういった高級店、有名店では味わうことのできない、
「理屈抜きの喜び」がここにあることも僕は知っているつもりだ。
「大衆北京料理」と謳っているわれらが五香飯店は、
つまりは下駄履きの中華だ。goko1.jpg

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