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2021-04

だるま湯終焉ーー風呂屋と焼き餃子1

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小樽は花園のだるま湯が10月いっぱいで廃業した。

今年も何回かお邪魔したのだけれど、10月25日の日曜は、北海道新聞の記事で月末の廃業を確認した上で訪れた。入口を開けた途端にテレビカメラがこちらを向いており、取材が入っていることが分かった。

僕にはだるま湯の利用パターンがふたつあった。湯上りに、隣の北京家庭料理「五香(ウーシャン)飯店」で紹興酒や白乾(パイカル)で一杯やりながら小樽一番の中華を楽しむ。水天宮や潮の祭りの行き帰りに…。だからこの日はひとつ目のパターン最後の実践のつもりで湯船につかった。

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でも、だるま湯の奥様にご挨拶して、そのまま五香で一杯やりながら、いつも抱いて来た気がかりが現実になってしまったことが、想像以上に自分を打ちのめしていることに気づいた。

いつもの気がかりとは、
「このお風呂屋さんがなくなっちゃったらどうしよう」
ということだ。それは五香に訪れるたびにとらわれる感情とほぼ同じである。「この最高の餃子が食べられなくなっちゃったらどうすればいいんだ!」

だるま湯は昭和6年創業(以前の経営者を含む)。店主の高村悦子さんは、ご主人がお亡くなりになる以前から、50年以上に渡って番台を守って来た女性だ。五香は店主の小関さんが30歳で創業、今年40周年を迎え、ご本人は70歳を迎えた。

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したり顔で言う訳ではないが、お嬢さんばかりの小関家なので、小関さんが中華鍋をふれなくなったら五香は幕を引かざるを得ない。さらに看板メニューの絶品餃子は、奥さんとの共同作業によって生み出されている。どちらが欠けてしまうことも考えられない。二人合わせて五香なのだから。

銭湯をめぐる諸々も、かならず行き着くのが、経営者の高齢化、後継者の不在、建物の老朽化、燃料費の高騰、家族経営の銭湯に対して、企業の論理で展開するスーパー銭湯の台頭などである。根っこはみな同じだ。商店街しかり。市場しかり。床屋さん…。

僕にとっての小樽スペシャルのひとつ、だるま湯&五香のセットが片翼をもがれてしまった。


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