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2021-04

小樽放浪記~吉田類さんとの13時間2

薮半2

吉田類さんが主宰する俳句の会『舟』は、毎月浅草のむぎとろで句会を開くのだという。その後、ニュー王将やバーリィ浅草に流れていくのだろう。そもそも今回吉田さんが小樽に訪れたのは、小樽の街並を吟行して句会を開くためだった。東京から舟のメンバーが大挙訪れている。講演会は句会の後づけだったのだそうな。

で、その句会にまだ席の余裕があるということでお誘いを受けた。
恥ずかしながら俳句なんてものを一度もひねったことがない。しかしながら、気にせず気楽に参加してくださいという優しいお言葉と、わが愛する蕎麦屋「薮半」が会場というので勇気を持って参加することにした。虎穴にイラズンバ、である。

午後三時。句会スタート。
今回はまず、ひとり二句詠んで無記名で短冊にしたため、回収後は順番も作者もばらばらにしてからすべての句を書き出し、コピーしたものを全員に配布する。26名、52句。自分の作以外で気に入ったものを二句選択し、一番を『天』、二番目を『地』として投票する。



ここまでの段取りですでに酒が入っている場合もあるそうだけれど、小樽の句会ではこのあたりでようやく乾杯となった。

薮半3

酒は小樽の北の誉。すぐ横に勝納川が流れる本社のミュージアム酒泉館でしか販売していない限定酒「まつる」だ。しばし歓談。薮半の小川原店主が、いたわさに付ける本わさびの正しいおろし方を講釈して回る。句会にはうってつけの風情ある展開だ。膳にはほかに、そばみそ、旬のシャコ。もちろん締めは新蕎麦である。

薮半4


唇も潤い、気持ちもゆるやかになった頃、天と地を数多く集めた順に、その句を選んだ人間がひとりひとりその選考理由を述べる。最後に作者が明かされ、当人の思いを聴く。そして次の句…。

絶妙な言の葉の構築に舌を巻いたり、思わず大笑いをしたり、吉田さんの人間性そのままになごやかな句会だった。むろんすべての句会がこのように気楽で楽しげなものではあるまい。言葉を研ぎすますあまりに互いに批評し合う胃の痛くなるような会もあるに違いない。

『酒場放浪記』では、毎回吉田さんが店を後にする際に、その日の店の印象を詠み込んだ句をテロップとナレーションで流して締めとなる。吉田さんはそのまま宵闇にまぎれるように放浪を続ける。

僕の処女作に「地」が二票。
うわあ、これ、嬉しいものだなあ。
作者が思っても見なかったようなことまで深読みしてくださったり。こりゃ、やみつきになりそうだ。

薮半5


   くれないへ
      染めきらぬまに
            風花の 

               北星




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