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2021-04

小樽放浪記~吉田類さんとの13時間5

大丸1

あった、あった。
小樽で餃子と言えば、僕には五香(ウーシャン)しかないのだけれど、五香は午後7時閉店である。ここ「大丸」は小樽に移り住んで来たばかりの頃、何度かお邪魔したことがある。

ビールで乾杯。餃子とラーメンのはずが、誰かが野菜炒めも所望した。思わず紹興酒アリマセンカ?と尋ねるが、そういうものは置いてなかった。

水先案内の若者は当然乾杯の輪に引き込まれた。
相変わらず僕らが何者かは理解できずにいる。彼も特に尋ねないし、誰も説明しない。どぎまぎしながら、でも、だんだんこの展開を面白がる余裕が出て来たようだ。

吉田さんが謝辞を述べると、

大丸

「いや、僕はただ、小樽を知らない人に自分の街のことを尋ねられたから教えてあげただけ。(よくぞ、店までついて来てくれたね?)連れてってくれって言われたし(笑)、僕もその方が安心だったから。親切すぎないか、何か見返りが欲しいのかって言う奴もいるけど。僕にはいつも普通のことなんだけどな」

大丸2

「いやあ、うんまいなあな。
 やっぱり居酒屋じゃ駄目だったんだよ。これなんだよ」」

吉田さんは希望が叶ってご満悦である。
グルメうんちく野郎とは一線も二線も画す、素直で無邪気な喜び方が素敵だと思った。東京から来たメンバーはみな吉田さんが大好きで、吉田さんと飲むのが嬉しくてたまらないのだとよく分かった。だから一緒に飲みたくて小樽まで来ちゃったのである。

句会『舟』事務局の伊勢さんが、薮半でだったか、誰か有名な人の言葉を引用していたのを思い出した。だいたいこんな内容だったと思う。

詩人は酒が飲めなくても仕方がない。
でも、酒飲みはみな詩人でなければならない。

 「俳句は一番短い詩なんだよね。
  やってみると楽しいでしょ。
  詩をとっちゃったらさ、
  俺なんかただの酔っぱらいになっちゃうから。
  どうせ飲むなら、文学的に酔っぱらおうぜって。
  俺の句会はそういう句会なの。みんなが楽しく集えれば、
  最初は季語なんかなくたっていいいんだよ」

その時、小樽午前2時。
吉田類さんの講演会から13時間が経過していた。


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