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2021-04

瀬戸國勝さんと味百仙。

瀬戸味百仙

丸井今井百貨店の『輪島 瀬戸國勝 漆展』(「加賀老舗展」協賛)で来道している漆器作家の瀬戸國勝さんと奥様は、たいへんな食いしん坊である。個展で日本と世界を渡り歩いているので、横濱出身の僕に、僕が知らなかった、小さくて見過ごしていた、でも無茶苦茶うまい横濱の焼き鳥屋を教えてくれたりする。

天下のすし善はじめ、いくつかの札幌の寿司店や和食店が瀬戸さんの漆器を使っていたりする。

さて瀬戸さんは会期中、いかにおいしい体験が出来るかに多大なる労力を払っている。現地人の証言はもちろんのこと、昨年は和田由美さんの「酒場グラフィティ」、今年は小西由稀さんの新刊「おいしい札幌出張」をナビゲータにしているようだ。

僕は改めてふたつの参考書を眺めながら、1月12日晩の会食の場を、どちらの本にも掲載されており、なおかつ僕自身も取材したことのある店に決めて席を押さえた。長島さんの『味百仙』である。

初日の会場でのご挨拶、わがもっきりバルへのご来店、これで今回お二人に顔を合わせるのは3度目だ。約束の時間を少し遅れて『味百仙』ののれんをくぐる。奥の座敷にはすでに瀬戸夫妻が座っている。待たせてしまった。彼らの初めての店にお連れするだけで緊張しているのに、巨匠を待たせてしまった。冷や汗が出る。

長島さんに挨拶。ほんとに店始めたの? 場所は?
敬愛する料理人の質問に、これまた緊張がつのる。いつの間にか、自分はこの人たちの同業者になっていたのだ。どれほどレベルが違おうと、先方が歯牙にもかけずとも、同業は同業。恥ずかしい。

「この前はおまえさんのとこで、ずいぶん飲んでしまった(笑)」
「ペース早いんだもの。ホシノさんはすすめ上手だし(笑)」

お二人が先にやっていたビールで口を潤し、戦闘開始。
特製塩ウニ、身欠きニシンを味噌で、牡蛎のゴルゴンゾーラ風味、ししゃもオスメスに、生干しコマイ、逸品ポテトサラダ…北の錦の北斗随想に千歳鶴の北育ち。

瀬戸夫妻の顔が、みるみる笑みでいっぱいになる。
よっしゃ、合格だ。長島さん、ありがとう。心の中で叫ぶ。
よい店は、連れて来た客人を喜ばせることで、結果、こちらの顔を立ててくれる。ありがたい。

瀬戸さんのペースにつられて、僕もしこたま飲んでしまった。
僕らはほろ酔い+アルファ(千鳥足)くらいの塩梅で外に出る。

工芸論を語るまなざしとは打って変わって、瀬戸さんはとろんとした柔和な表情で、おととい同様両手で僕を抱擁した。この抱擁がけっこう大胆で、おととい同様照れくさく、でもなんだかとても嬉しかった。

「良かったら金曜あたり、逢えたらもう一度くらいどう?」
奥さんがそう言って、お二人は小雪まじりの中、ホテルへ向けタクシーに乗り込んだ。


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