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2021-04

ハチ公と四谷新路。

ハチ公

二月六日土曜日。
世界を股にかけて活躍する馬頭琴演奏家のチ・ブルグッドさんと午後五時にハチ公前で待ち合わせ。渋谷もハチ公もずいぶん久しぶりで、あまりの人間(特に若人)の多さにひるむ僕は、すっかりオノボリサンだ。今でも父の実家、渋谷区広尾が本籍地というのに。

チ・ブルグッドさんと会うことになったのは、彼のバンドのライブにストーリー性を持たせられないかという相談を持ちかけられたからだ。なかなか座れないマックのコーヒーで二人きりの下打ち合わせの後、六時からはバンドのメンバーと合流。

地球規模の壮大なテーマを下敷きに、五つのプロットを持つ組曲の、物語のシナリオに沿って曲作りを行ってはどうかという僕の草案に、それぞれが好印象を持ってくれたようだ。とりあえずもう一歩踏み出して、僕がプロットごとの物語の詳細を進め、次のステップで楽曲のイメージをメンバーが譜面に落としてみようということに。今件がうまく進めば、ここ数年続けている内モンゴルプロジェクトの2010バージョンの基調イベントとしてライブを位置づけ、さまざまな企画との連動した展開をクライアントに提示できるかもしれない。

食事をしながらのミーティングは、初めて会うメンバーそれぞれの素敵な個性と友好的な雰囲気の中で前向きに進行して、なんだかとても幸せな気分になった。


メキシカン

早めの散会の後、午後10時過ぎに四谷で LARGO の菊浦史と合流。足かけ5年に及ぶ僕の内モンゴル行に毎度付き合ってもらっている男だ。互いにすでに酒が入っている。彼も用事を切り上げて時間を作ってくれた。
「ホシノケイスケが東京に来てると分かってて、会わない訳にはいかないでしょう!」
僕の東京の友人の中では、ここ数年比較的ひんぱんに会っているのに、こんな嬉しいことを言ってくれる。暮れに酒場を始めた関係で、何かと飲食店のメニューが気になる僕の気持ちを理解している彼は、僕が勝手に飛び込んだメキシカンのバールのお兄さんに大声で、
「この男が絶対に喜ぶ、この店一番のおすすめ小皿料理を三つ出して!」
なんて困らせている。

始めた店の様子や今年の内モンゴル企画のことをやや高ぶりながら早口に話す僕の話を、ウンウンと相づちを打って聞いてくれる菊浦さん。でも、ときどき鋭い意見を返してくれるので、こちらの話を真剣に、でも優しく聞いてくれているのが伝わって来て、僕の幸福感はさらに加速度を増して来るのだ。テキーラのボトルはたちどころに空になった。

ふらふらと四谷新路に迷い出た僕たちは、次の居場所を求めて彷徨する。
菊浦さん、もうマウンテンバイクで帰るのは危険だよ。
僕も菊浦史も朝になれば今宵の多くを忘れているのだろう。最近どんどんそいつがひどくなって来てる。忘れてしまったことの中にはきっと、彼がさっき僕を泣かせた、珠玉の名言なんかも含まれているに違いない。でも、その時点ですでに、それがどんな言葉だったか自信がない。また己を呪う後悔と反省の朝を迎えるのだ。



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