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2021-04

西岡恭蔵さんと櫻1

恭蔵

間もなく東京の櫻も開花予想日を迎えるそうで、約一ヶ月の時差のある北海道に住んでいてもそわそわが始まる。

ましてここのところ毎月東京に出かけており、四月四日の母の一周忌(命日は二三日)に先駆けて一日から上京の予定なのだけれど、その日が満開予想日らしい。大変だ!


ここに 1995(平成7)年1月12 日付けの葉書があるので、僕が名曲『プカプカ』を書いたシンガーの西岡恭蔵さんと出逢ったのは、1994(平成6)年の夏だったと思われる。

「昨年7月の北海道ツアーの時はお世話になりました。年賀状を読みながら、私も星野さんの車中のこと、憶い出しました。あの頃は状態が悪く、ご迷惑をおかけしたのではと思ってます」

当時僕が勤めていた札幌の出版社が、西岡さんにお願いして小さなライブを開いた。その直後に富良野の有名カレー店『唯我独尊』の宮田均さんから店の20周年の記念ライブの前座に呼ばれたのだけれど、メインゲストが西岡恭蔵さんとギタリストの岡崎倫典さんだった。二大アーティストの前座にど素人の僕が唄うなんて、ローカルでしかあり得ない珍事なのだけれど、そんな訳で北海道の短い夏の間に立て続けに西岡さんにお会いする機会を得たのだった。

唯我独尊のライブの後、富良野では知る人ぞ知る音楽通の店「傷つく森の緑」で打ち上げがあった。お客の一人が独樽のライブの来場者で、その際に僕が唄ったオリジナルの曲をもう一度歌えと酔った勢いで強要した。僕からすれば本番後に静かにくつろいでいる二大アーティストもいる席で歌うなんてとんでもないことだった。僕はかたくなに拒み、雰囲気がちょっと険悪になりかけたとき、「じゃ、僕が歌いましょ」と西岡さんがその場を引き取ってくれた。僕は助けられ、一同は大喝采。すべてが丸く収まった。同席しているだけで恐縮していた僕は、その偉ぶらない気さくな人柄に感動した。

出演者は皆、主催者である宮田さんの自宅に泊めてもらう予定だった。何台かの車に分乗しての帰り道。僕の助手席に西岡さんが座って、偶然二人きりの時間が出来た。

短い暗闇の道中、ふっとため息をつくような、独り言みたいな感じで西岡さんが漏らした言葉が印象に残った。
「北海道ツアーの真っ最中なのに、カミサンの具合が急に悪くなったらしくて、いったんウチへ帰らなくちゃならないんです」

それから僕と西岡さんは10数通の便りをやりとりした。
西岡さんからの最初の一通は、1995(平成7)年の僕の年賀状への返信。冒頭の葉書である。その後もクリスマスライブのお知らせ、ニューアルバムのレコーディング等、折に触れて西岡さんから便りが届いた。かならず自筆のメッセージやサイン、律儀に日付が書かれていたので、こうして僕は軌跡を辿ることが出来る。とにかく何から何まで優しく温かい人だった。


1996(平成8)年。二年ぶりの夏の北海道ツアーのラインナップにわが小樽のライブハウス一匹長屋が名を連ねていたので足を運んだ。ライブ終了後には、ギターの関ヒトシさんも交えて再会の杯を交わしたし、夜明けのラーメンもご一緒した。


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