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2021-04

西岡恭蔵さんと櫻2

KURO.jpg

1997(平成9)年4月4日。奥さまで作詞家のKUROさんの訃報が流れる。富良野の助手席から二年と九ヶ月。あのときが、西岡さんが奥さまの発病を知ったごく最初の頃と思われる。つらい日々を送られたことだろう。それは満開の櫻の日だったという。

その年の暮れ、11枚目のアルバム発売のご案内と喪中の葉書、そして翌年の追悼コンサートのご案内が別々に届いた。12月10日発売のアルバムタイトルは『Farewell Song』だった。

1998(平成10)年3月30日、僕も海を越え、世田谷のパブリックシアターで開催された追悼コンサート「KIROちゃんをうたう」に参加する。彼女の曲のゆかりのアーティストたちが20数名も揃って彼女の楽曲を唄う素晴らしいライブだった。

同年9月18日、追悼アルバム「KUROちゃんをうたう」発売。
この後、音楽雑誌に西岡さんが書いた文章が目にとまった。奥さまが亡くなって以降、追悼コンサートや追悼アルバムの制作に集中し続けることで、別れの哀しみを感じる時間すらないように自分を追い込んで来た。でも、それらが終わった今、自分は本当に抜け殻であり、生きる力が湧いてこない。そんな内容だった。これはいけないな、と僕は思った。

1999(平成11)年4月3日。
この日の衝撃を僕は忘れない。
同じく東京の櫻が満開の日だった。
富良野「唯我独尊」開店二十周年で僕が前座を務めた人、
傷つく森の緑で僕を助けてくれた西岡恭蔵が自ら命を絶った。

駄目だよ。恭蔵さん、嘘をついた。
『Farewell Song』のジャケットに自筆で
“愛は生きること”って書いてくれたじゃないか。


しばらくして、初めて恭蔵さんではない人の手で書かれたDMが小樽に届いた。「西岡恭蔵&KURO追悼コンサート」


昨年暮れに開いた酒場でときどき憂歌団の「四面楚歌」をかける。
一番好きなのは『夜明けのララバイ』。大学時代の切ない思いが鮮やかによみがえる。この楽曲がKURO作詞、西岡恭蔵作曲だったことを知ったのは、つい最近のことだ。


恭蔵さん。
今年東京の櫻は4月1日に満開だそうです。
その日僕は故郷横濱にいると思います。
4月3日のあなたの命日には櫻で有名な弘明寺に立ち寄ろうかと。
大岡川の川沿いの花が見事だと聞いています。
そのまま昨年の母の納骨のとき同様、三崎港の旅館に投宿します。
4月4日のKUROさんの命日、僕は三浦海岸の両親の墓に詣でて、母の一周忌の法要を営みます。偶然ですね。

お二人の分もと思っています。

あなたからいただいた便り。
どれもあったかくて素敵でしたが、
なんでもない、この一枚が特に好きです。ありがとう。

『寒中お見舞い申し上げます。
 お変わりないでしょうか?
 私の方は、元気にしています。
 3月には、新しいアルバムをレコーディングします。
 前作の「START」からは3年以上の月日が流れました。
 久しぶりのレコーディング、自分でもちょっと楽しみです。

 今年の冬は、寒いのでしょうか?
 こちらの方は、まあまあの寒さです。 
 ここの所、お天気が良く、空の青さ、夜空の星がきれいです。
 星野さんも日々お元気で、カゼ等ひきません様に ! !
又どこかで ! !  '97.1.20. kyozo』



西岡恭蔵。
三重県志摩郡志摩町(現志摩市)布施田出身。
享年50歳。今の僕と同じ年だ。

○名曲「プカプカ」をカバーしたアーティスト:大塚まさじ(ザ・ディランII)。大西ユカリと新世界。桑田佳祐。大槻ケンヂ。つじあやの。福山雅治。奥田民生。原田芳雄。桃井かおり。クミコ。泉谷しげる。大光寺圭。羊毛とおはな。大西ユカリ。曽我部恵一。清水ミチコ(Wikipedia 調べ)。


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