サイジョーを知らない子供たちへ。
「仕事でサイジョーさんに逢うんだ」
そういうと、私の周りの10人中およそ12人が、
「ヒデキ、カンゲキ!」と叫んだ。
今どきの若モンにゃ、もうほとんど分からないのではないか。
でも、知っている者にとっては「ヒデキ、カンゲキ!」なのである。
ちなみに「ギャランドゥ」「YMCA」が次点。
西城秀樹。
野口五郎、郷ひろみと共に御三家と称せられたあの頃。
「ヒデキ、カンゲキ!」とは、これほどまでに人々の心に残る? 名コピーだったのか?
これは往時西城さんが出演していた某カレー屋さんのCMコピーだったのです。
一応、コピーライターの末席を汚している人間としては、感慨深いものがあった。
僕の会社にとある編集者さんから電話が来た。
西城さんが旅する北海道洞爺湖畔といった記事のロケを行いたいが、そのコーディネイトをとのことだった。宿泊は、泣く子も黙る高級ホテル、ザ・ウィンザーホテル洞爺。
写真は旅の最終日にランチで立ち寄ったオーベルジュのメニューだ。
若く激しく活躍していた頃を過ぎた芸能人には、何人かお逢いしたことはあった。中には気負いも自負もまだ赤々と燃えていて、特別な扱いなくしてこの人はいられないのだな、という方も多かった。
西城さんは非常に正しく自然に年齢を重ねた感があって、物腰柔らかく、気さくで、しかも、格好よかった。白いシャツにGパン、黒の軽めのジャケットというごくシンプルないでたちとその着こなしは、やはりその辺にいる人ではないが、いたって心安い感じ。
僕の友人のひとりが、必ずご本人を前に「ヒデキ、カンゲキ!」って言ってね、とのたもうていた。そんなこと言えるか!
でも、ご本人は今そのコピーを聞くとどんな気がするのだろう。僕の周りの何人もが口にしたくらいだから、今でも「言って、言って! ヒデキ、カンゲキ!」とか心ない輩に強要されるんだろうなあ。今はもう、成熟を重ねたナイスミドルなんだから、そんな一般庶民のわがままに付き合うことないんですよ、西城さん。
今度生まれ変わってもまた一緒になろうね、って台詞で別れを彩った後に、別の人と離婚しては「ダディ」なんて本を出したり、また別の人と離婚しては、「これからも○ひろみを貫き続けます!」なんていう、まったく意味不明だけど、一生このまま一般人とはずれたまま、勘違いし続けて生きていくんだろうなあ、という発言をしている人とは一線を画しているようで、私は西城さんに好感を持ってしまったのだ。
さて、オーベルジュでの一コマ。
シェフを横にして、西城さんがワインで口を潤しながら、目にも美しい逸品を次々に口にしている。
シャカッ、シャカッとシャッターを切る音。
「うん、おいしいね、これ!」と西城さん。
「あ、おいしいですか、カンゲキですか?」
あ、言っちゃったあ。
これまで、厳かな雰囲気で料理の説明をしていたシェフである。
一瞬の緊張?が関係者に走る。沈黙。間。そして、
「うん、カンゲキだね!」
ご本人のこの一言で、場はぱっとまたなごやかさを取り戻した。
西城秀樹さん、あなたは素敵です。


そういうと、私の周りの10人中およそ12人が、
「ヒデキ、カンゲキ!」と叫んだ。
今どきの若モンにゃ、もうほとんど分からないのではないか。
でも、知っている者にとっては「ヒデキ、カンゲキ!」なのである。
ちなみに「ギャランドゥ」「YMCA」が次点。
西城秀樹。
野口五郎、郷ひろみと共に御三家と称せられたあの頃。
「ヒデキ、カンゲキ!」とは、これほどまでに人々の心に残る? 名コピーだったのか?
これは往時西城さんが出演していた某カレー屋さんのCMコピーだったのです。
一応、コピーライターの末席を汚している人間としては、感慨深いものがあった。
僕の会社にとある編集者さんから電話が来た。
西城さんが旅する北海道洞爺湖畔といった記事のロケを行いたいが、そのコーディネイトをとのことだった。宿泊は、泣く子も黙る高級ホテル、ザ・ウィンザーホテル洞爺。
写真は旅の最終日にランチで立ち寄ったオーベルジュのメニューだ。
若く激しく活躍していた頃を過ぎた芸能人には、何人かお逢いしたことはあった。中には気負いも自負もまだ赤々と燃えていて、特別な扱いなくしてこの人はいられないのだな、という方も多かった。
西城さんは非常に正しく自然に年齢を重ねた感があって、物腰柔らかく、気さくで、しかも、格好よかった。白いシャツにGパン、黒の軽めのジャケットというごくシンプルないでたちとその着こなしは、やはりその辺にいる人ではないが、いたって心安い感じ。
僕の友人のひとりが、必ずご本人を前に「ヒデキ、カンゲキ!」って言ってね、とのたもうていた。そんなこと言えるか!
でも、ご本人は今そのコピーを聞くとどんな気がするのだろう。僕の周りの何人もが口にしたくらいだから、今でも「言って、言って! ヒデキ、カンゲキ!」とか心ない輩に強要されるんだろうなあ。今はもう、成熟を重ねたナイスミドルなんだから、そんな一般庶民のわがままに付き合うことないんですよ、西城さん。
今度生まれ変わってもまた一緒になろうね、って台詞で別れを彩った後に、別の人と離婚しては「ダディ」なんて本を出したり、また別の人と離婚しては、「これからも○ひろみを貫き続けます!」なんていう、まったく意味不明だけど、一生このまま一般人とはずれたまま、勘違いし続けて生きていくんだろうなあ、という発言をしている人とは一線を画しているようで、私は西城さんに好感を持ってしまったのだ。
さて、オーベルジュでの一コマ。
シェフを横にして、西城さんがワインで口を潤しながら、目にも美しい逸品を次々に口にしている。
シャカッ、シャカッとシャッターを切る音。
「うん、おいしいね、これ!」と西城さん。
「あ、おいしいですか、カンゲキですか?」
あ、言っちゃったあ。
これまで、厳かな雰囲気で料理の説明をしていたシェフである。
一瞬の緊張?が関係者に走る。沈黙。間。そして、
「うん、カンゲキだね!」
ご本人のこの一言で、場はぱっとまたなごやかさを取り戻した。
西城秀樹さん、あなたは素敵です。



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