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2021-04

セッション・イン・喜香庵。

昨年暮れから何度かご紹介していた、
私が惚れた蕎麦屋「喜香庵」の取材当日。

撮影点数は6点。
ご主人の蕎麦打ち風景。緑色が美しい蕎麦の実。
せいろ蕎麦。鴨がき。そして、
踏み石の玄関アプローチ。店内。

本田 匡 カメラマンとは、かれこれ10数年来のお付き合いで、
店のご主人も含めて最初に段取りを打ち合わせた後は、
それぞれがそれぞれの作業に邁進する。
僕がご主人のお話を聞き出している最中に、何も言わずとも、
本田さんはご主人が不在でも撮れるカットを進めてくれている。
その辺の呼吸が気持ちいい。
ご主人が蕎麦打ちに集中するシーンを撮影する際には、
「ホシノさん、ご主人の口が動くからちょっと黙ってて!」
と、ご主人に聞こえないように小さく鋭く声がかかる。
なんせ、限られた時間の中で(特に今日の場合は開店時間までに)、
僕は必要な言葉を引き出し、
本田さんは必要なカットを撮り切らなくてはならない。

僕がカメラマンに求めるのは、
自分の文章の構想を立体的に見せてくれる映像の切り取りだ。
あらかじめ本田さんに伝えているつもりだけど、
取材対象者から構想以上のお話が飛び出せば、
急きょ別のカットに切り替わることもある。
それによって当然文章の構成までが変わってくる。また、
本田さんがファインダーを覗いて、より以上のアングルや被写体が出現すれば、
そのことによっても書き手の軌道修正が行われる。
あらかじめの構想、イメージがない取材はろくな結果に終わらないが、
現場で構想をよりよく上回る展開が生じると、
僕らはわくわくしながら瞬間的にイメージを切り替えて取り組む。
そのわくわく感の共有、
いい意味での裏切られ方が僕らのセッションを高めてくれる。
音楽も同様だけど、
信頼できるパートナーと組んだセッションで、さらに、
バンドを打ちのめすようなゲスト(取材対象者)が登場すると、
さらに興奮は増幅されて思いもよらぬ演奏に仕上がる。

そんな幸福な取材を、本田さんとの仕事で僕は何度も経験してきた。
だからまた、彼におつきあい願うのだ。現場が熱いんですね。
音楽セッションとの違いは、演奏は現場でおしまいなのだけど、
カメラマンはポジを、プリントを、データを納品で一段落だけど、
書き手にはそれから孤独の執筆作業が待っているのでした。

昨年創刊15周年を迎えた、料理雑誌の金字塔「dancyu」で、
本田さんは北海道の取材部分の写真を創刊数年後からずっと撮り続けている。
北海道新聞から本田さんの写真による「木」の本が出ていて、
彼はそちらの方にも明るいのだが、料理関係の写真が8割を占めるという。

なお、本日のセッションの模様は、
“JAL SKI 2006” ホームページ「北海道を味わいつくす」に2月登場予定。kiko-honda.jpg

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