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2021-04

彼らとの夜。

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3月27日夕刻、浅草に。
昨晩世話になったタケさん含め、計三名の都心の友人が集ってくれた。仲間内に直接ひどい被害に遭った人間はいなかったけれど、いつも招集が突然なのと、実家が大変なことになってしまった者等々いて四人だけの集まりだった。

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発作的に故郷横濱を離れて小樽市民になって20年。留守中の有事に、東京や横濱はこいつらが守ってくれているような気がして何かと気がかりだったし、顔を見るまでは今ひとつ安心出来なかった。

藤井先生と、

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テラと、

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タケさん。

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三人とも母と面識があって、昨年の一周忌の前日には横濱弘明寺の櫻を共に愛でたし、おととし納骨の前日には僕の投宿していた三崎口の旅館の広間で母の遺骨を前に酌み交わしてくれた連中だ。この晩も、昔金沢文庫の実家にみんなが泊まった時の母の饗応について話題になったりした。

それぞれそこそこに気分が良くなり始めた頃、仕事で遅れて来た傘職人の藤井先生の赤ら顔が急に青白くなり、みるみる蝋人形のようになった。額から汗が噴き出し、頬杖をついた左手が小刻みに痙攣を始める。一瞬のうちに意識が遠のいたようになり、虚空を見上げたかと思うと小さくいびきが聞こえた。

テラが店の人に救急車を頼み、しばらくして四人の隊員が店にやって来て店は騒然となった。その数分の間に三人それぞれが最悪の事態を覚悟した。動顛を差引いてもそのくらい緊迫した場面だったと思う。

幸い大事には至らなかったけれど、藤井先生は昔から血圧が高かったし、血圧の薬を飲む自分にも他人事ではなかった。僕は昼間の両親の法事の出で立ちで、首に黒いネクタイを巻き付けたままだったのにすべてが終わってから気づいた。なんだかそれが不測の事態を招いたようで即刻外したけれど。

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この二日間の時間はいつもよりはっきりと生命のまわりをぐるぐる回っていたようで、こいつらの笑顔がひとつでも失われたら自分は…と、柄にもなくしんみりとした気持ちになった。

ひとりきりになった頃、東京に小雨が降り出した。



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