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2021-04

薮半の品書き。そして「小樽雪あかりの路」。


スペインの「バル」は英語でいう「バー」に当たる。
でも、バルは、われわれのバーの感覚とはかなり違って、
スペインでは学校や病院のない片田舎にすら必ず存在するという。
それは喫茶店であり、食堂であり、むろん酒を飲む場所でもある。
そして、生活に欠かすことのできない、
常に地域の人々が集う「社交場」のようなものだ。

江戸時代の蕎麦屋とは、このバルのような存在だった。
そばを食す場所なのだが、それだけではない。
むろん酒とは切っても切れない縁がある。
人と人が交差する空間「交歓」の場としては、
少々妖しい意味合いも含めて、かなりの懐の深さがあったようだ。

年越しそばの項でもご紹介した小樽の蕎麦屋「薮半」には、
言葉には尽くせない、そば好きを虜にするフェロモンのようなものがある。
蕎麦屋とはただそばを食わせる場所ではなくて、
「蕎麦屋という世界」であって欲しい私としては、
移り住んだ先である小樽に、よくぞこんな店が在ってくれたな、
と感じ入ってしまったのだった。

長い前置きで申し訳ないが、
その薮半で最初にまいってしまったのは、
実は店主の小河原 格さんである。
とにかくお品書き(メニュー)の作りが凄い。
マックを駆使した自作の一冊は、
現在使われているものが約100ページ。
「そば屋酒」のこと、供する酒肴のこと、むろんそばのこと、
失われかけていたものを移築した店の建物のこと、等々。
完全な「読み物」として仕上がっており、
内容の濃さ、デザイン性の高さ、その面白さに於いて感嘆に値する。
この品書きがしょっちゅう持って行かれちゃうのもうなづける。

この2月1日の新しい品書きの誕生に向けて、
ねじり鉢巻で制作作業中の小河原さんに、
JAL SKI 2006 でのご紹介(文字だけですが)をお願いしに行った。

この方は、小樽運河保存運動の闘士、
活動の中心的役割を果たした人物である。
小樽運河には現在、国内のみならず、世界各国から人々が訪れる。
小樽観光に欠かせない小樽運河は、
小河原さんたちの闘いなくして存続し得なかった。
内閣府を中心に組織された実行委員会によって、
平成16年、全国の「観光カリスマ百選」のひとりにも選出された小河原 格 さん。
小樽の街に対する小河原さんの愛情は、
よそ者である私の想像の範囲を超えている。

その小河原さんが言い出しっぺであり、
「もう一度街とセックスする」
という猛言とともに取り組み、
北海道を代表する冬のイベントにまで成長させた
「小樽雪あかりの路」は今年八回目を迎える。


※ かの札幌雪まつりと同時期に開催される「小樽雪あかりの路」は、
 雪祭りとは対象的な、こころに染み入る「静」のまつり。
 今年は、2月10日(金)~2月19日(日)の実施です。
 第3回のイベントサブタイトル「ほっと、ノスタルジー」、
 企画趣旨・概要は、恥ずかしながら、私のコピーです。
 以下、参照ください。
 http://www.otaru.gr.jp/8-ivent/akari3/akari3.html

※ 薮半ホームページ
 http://www.yabuhan.co.jp/yabumenu.jpg

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