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2021-04

捨てられない言葉。

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来年八月が二十三回忌なので、父が亡くなって今年で二十一年になる。もともとものを捨てるのが上手ではないのだけれど、近年一番悩んだのは弔電という奴である。というよりも、こうしたものを処分していいのかすらよくわかっていない。

現役を退いていたとはいえ父は享年六十三歳でいくつかの会社の顧問をしてほぼ毎日都内に通っていた。僕も三十で勤めていたから、双方の仕事関係も含め、いただいた弔電は数百通にもなった。これがけっこう場所もとる。当時まだ僕は横濱市民だった。

物理的に立派な台紙のしつらえゆえに捨てにくいものもある。でも、どちらかと言えば、そこにある言葉に込められたお一人一人の気持ちが…などと考え始めるともう駄目なのだ。

一年前倒しでこの三月に法要を済ませたので、これを機会と思い、電報本文の紙だけ残して思い切って台紙は処分させてもらうことにした。ついつい改めて読み返したり、いただいた方々を確認しながらの作業。

めでたい電報と違って、けっこう定型の文面が多かった中に、印象的な一文があって思わず手が止まった。ぐっと来た。この人がいなかったら自分の北海道移住はなかったかもしれない、と思える何人かの存在のうちの一人からいただいたものだった。


『わたしのおやはげんきです。だからほしのさんのしんつうはかりしれません。
 はやくおおきなこえをおまちします。』
              
           ふらのし ゆいがどくそん みやた 90/08/17 12:09(原文のまま)


前年1989年の三十の夏、僕は富良野のアマチュア音楽祭に出場して、立派な賞をいただいたばかりだった。大きな声とはそのことを指しているのだと思う。


今春、同じく三回忌だった母に寄せられた言葉に手をつけられるのは何年後だろう。



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