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2021-04

海猫屋のマコトさんと写真家のシサさん。


北方舞踏派。大駱駝艦。万象館。小島一郎。キャバレー現代。
そして、ひげのマスター。
これだけでピンとくる人は,かなりの小樽通だ。
いや、作家の村松 友視 通というのだろうか。

明治39年建立。赤いレンガ造りの倉庫。3階建て。
今でこそ、味のある古い建物を再生した飲食店等々は、
全国的にたくさんあるけれど、
増山 誠 マスターの海猫屋は1976年の創業。
20年前に書かれた村松友視の小説「海猫屋の客」は、
言うまでもないが、増山マスターの海猫屋を舞台にしている。

昨晩、小樽運河プラザで開かれた、
「リレーシンポジウム 後志鰊街道」は、
後志エリアの日本海沿岸を鰊ロードとしてネットワーク、
広域20市町村の連携で観光をとらえようとする会合だった。

小樽そば屋「薮半」の店主にして、
小樽運河保存運動の闘士であり、
観光カリスマにも選出されている小川原 格さんが、
パネリストのひとりとして出席していたので、
札幌から舞い戻って僕も話を聞きにきていた。

その会場に、小川原さんと共に運河に関わった、
小樽でカメラマンと言えばこの人!!
である、志佐さんの姿を見つけて声をかけた。
「やるかい?」
志佐さんがグラスを掲げる仕草をして一緒に表に出た。
「マコトさんとこいってみようか」

海猫屋を尋ねるのは随分久しぶりだったし,
志佐さんと行くのは初めてだ。
よそから小樽にやってきた者にとって、
これはなかなかゾクゾクするような展開である。

かつて暗黒舞踏をプロデュースしたマコトさんの、
海猫屋はその舞台でもあった。
当時のメンバーで、最後まで小樽にとどまっていたのが、
舞踏家、小島 一郎さんだ。
「海猫屋の客」には、小島さんもマコトさんも登場する。
むろん、物語のモデルとしてであり、名前も違うけれど。

僕が小樽に移り住んできた14年前、
海猫屋とマコトさんに出逢った。
その後、海猫屋の人々のひとりである小島さんを知り,
小島さんの最後の舞台「貧童夜」に魅せられた。

小樽の現実と物語の世界、舞台上の白い肉体、運河の顛末。
時間がよどんでいる薮半の蔵。そして、魚藍館。

旅人から住む人になり、たくさんの小樽の人と出逢ったけれど、
今宵の登場人物たちは、
小樽の日常と非日常、生活と物語の境目をあいまいにする。
時間のうねりがひと筋縄ではないことを感じさせる。
小樽のある側面の顔役たち、
小樽の醍醐味の面々なのだ。
だから、僕は、ゾクゾクする。



出逢ってすぐの頃、
幸運にも小島さんとふたりで酒を飲む機会があり、
そのとき彼はこう言った。

「僕は故郷に帰るけど、
 かわりに星野さんがやって来た。
 小樽を頼むね」umineko1.jpg

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