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2021-04

歩く、スキイ。


小林政広監督の「歩く、人」は、
2001年カンヌ国際映画祭[ある視点]部門公式出品作で
(出演:緒形 拳 香川照之 林 泰文 大塚寧々 占部房子 石井佐代子)、
北海道は増毛町を舞台に撮影された僕の大好きな映画だ。
制作には、われらが波多野ゆかりさんも名を連ねている。

少し前に、こういうコピーがはやった。

「会う、贅沢」
「いつかは、クラウン」
「遺伝子、あります」
「顔は、ハダカ」
「恐竜は、三越」
「ここだけ、円安」
「肉眼カメラが、よい」
「じぶん、新発見」
「好きだから、あげる」
「不思議、大好き」

と、ひとくちに言っても、
書き連ねてみると登場した時代に幅があるので、
一時期の流行とは言えないなあ。
ともかく、
たった二つだけの言葉の関係は、文法的には様々だけど、
いずれにしてもその二語をつなぐ読点「、」は、
通常だったら必要ないのに「あえて」使っているところに、
共通点が観られる、ということだろう。
あえて「、」を使うと、なんとなく素っ気ない二つの言葉が、
お互いがお互いを少しだけ尊重し合い、
強調し合っているように感じられなくもない。
そのままつなげてみたら、きっと「広告コピー」などという、
ごたいそうな商品とは思えない、普通の言葉に見えるだろう、
という意味では、逆に「、」が、
視覚的に何やら意味ありげに写るのかもしれない。
つまり、耳から聞くコピーではなく、
いずれも、写真やイラストと同様に、
目で見て感じるコピーなのだろう。

でも、今日のテーマは、
広告コピーライティングでも、
大好きな映画「歩く、人」についてでもなかったこと、思い出した。

平成4年に横浜から小樽に移り住んでから、
ずーーーっと、やりたくて出来なかったことに、
クロスカントリースキーがあった。
最上を目指さなければ、すごく高価、ということでもないのだけれど、
「生活」とか「ささやかな贅沢」にまぎれて、
どうしても優先順位が上にやって来なかった。

でも、横浜からのバイクツーリングの途上に突然出逢って、
海と、山と、川と、
その風景の美しさだけで発作的に決めてしまった現在の住処にあって、
もっとも特権的に楽しめそうなのがクロカンスキーだったのだ。

長年の思いは、間違ってなかった。
言ってみれば、ただ、歩くだけなんだけど、
雪の風景に自分が溶け込んで風の中を歩く喜びは、
鮮烈、峻烈、爽快で、ああ、しあわせ。

通称、歩くスキー。
「歩く」と「スキー」は素っ気ないただの言葉です。
が、この喜びは、やはり「歩くスキー」ではなく、
断然、「歩く、スキー」なのです。
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