土砂降りの小樽祭り。

日程も延びて、なんやかや一週間の東京から戻り、さっそくこちらのペースに戻っては、調べものなんかもバリバリとこなし、FaceBook やブログももはや仕事の範疇と毎日気がつけば夜が明けている。

休んでいればいいものを、昨日は学校も会社も病院も休みになる小樽祭り(小樽の氏神サマ、住吉神社例大祭)の最終日であることを思い出してしまったのが運の尽きである。

折しもの土砂降りの雨の中、重たい身体、淀んだ脳みそを引きずって路線バスに乗る。でも、神社の杜が好きだ。

だいたい、子供たちがスニーカーも中の靴下もぐしょぐしょだって気にせず、祭りにワクワク興じなくしてどうするってんだ。

そんなときに引いたおみくじが大吉なら、やはり病身にむち打って神社にやって来て正解! と自己満足するのだ(風貌が似ている、と昔よく言われた狛犬さんも喜んでいる)。

雨の参道はアスファルトが妙に光って綺麗だった。

な、なんて正しい光景なんだ。この手のおおがかりな出し物が最近ではあんまり見られないのが哀しい。

怪しい夜店やおっかないおっさん、寅さんみたいなハローワークの募集にはない職業の人がめっきり減って、学校の文化祭みたいなのが多過ぎる。オカミとの関係もあって、近年のお祭りはPTA的、教育委員会的な健全さばかりでつまらない。

祭りも盛り場も町並み整備も、どこか陰画の部分を残しておかないと、漂白されて抗菌除菌、奥行きに欠けること甚だしい。

ときにいかがわしく、

ときにあだ花もひつよう。
寝ても覚めても陽光ばっかりじゃ生きて行けないよ。

横濱から移り住んで間もない頃、この神社の境内で、かつて幼少の頃に横濱公園で観た見世物小屋「へび少女アイ子」に再会したときは無性に感動した。アイ子さんはサザエさんみたいに歳をとらない。
デジタル時代の子供たちにも、正しい祭りの記憶を残してやりたい。
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