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2021-04

最後の江差線。

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僕はまったく世に言う“鉄男”くんではないのだけれど、木古内から江差まで走るJR江差線には思い入れがある。そのきっかけはかれこれ二十年弱前までさかのぼる。そのあたりを書くと長くなるのでここでは割愛する。

三、四年前には、あるテレビ局のドラマプロデューサーを務めている友人との話で、沿線を舞台にしたドラマの草案を書いたこともある。残念ながら彼は北海道局の人間ではなかった。その江差線が五月十二日で廃止になる。そのこと自体は2012年の9月頃に発表され、片隅にとめながら、時間が過ぎて来た。

そうこうしているうち、最後の日まで一ヶ月を切ってしまった。
このところそのことがどんどん頭をもたげて来ている。
この十数年、いつかこの話をドラマ化してやろうと思い続けて来た。
ああ、なぜどこかの局に話を持ち込まなかったんだろう。

物語は鉄道が主役ではなく、その鉄路に添って流れる天の川と、その川が流れる上ノ国(かみのくに)という町が舞台である。この界隈は道内でも最も早くから開けた地域で、北海道で一番古い民家なんてのも存在する。倭人もそうだけれど、アイヌがもっとも早くから生活をしていた地域のひとつでもあるらしい。当然双方の民族のぶつかり合いも多くこの地で起きたことだろう。

函館も近くキリスト教も古くから伝来してはずだから、上ノ国界隈、天の川周辺にはたくさんの神様がせめぎあっていたに違いない。言ってみれば上ノ国は神の国ではないか。そんなこんなが物語の底流にある。

「最後の」というと、にわかに人が殺到したりする。
最後の青函連絡船。最後のブルートレイン。最後の…
関わりも、思い入れも、世話になった現実もないのに、暇にあかせて「最後の」を見てやろう、乗ってやろうという輩が三日も四日も前から徹夜で並んだりする。そのお陰で、たとえば連絡船の船長の家族が、お父さんの最後の勇姿を目撃出来なくなったりする。

こんなに人が集うなら、辞めることはなかったのではないか。
そんな錯覚に陥ったりもする。本当に惜しむ人のために野次馬は遠慮しろ!

そんなことを思いながら、江差線の最後を見届けたいと思う自分がいる。
人様を野次馬呼ばわりしたところで、じゃあ自分はどうなのさ、と自己嫌悪がやって来る。

しばらく葛藤が続きそうだ。

http://jr.hakodate.jp/event/esashi/
http://amanogawa.donan.net
http://article.wn.com/view/WNATcc1ec4a14dbaa9c5b878dbb4ad177d4e/

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